アメリカ シカゴ ウィリス・タワー
- 私の旅行記
- 2019年1月1日
- 読了時間: 8分
更新日:2020年12月28日

こちらは、アメリカ合衆国シカゴにある有名なビル「ウィリス・タワー」です!
モダンなオフィスビルである「ウィリス・タワー」は高さ442メートル、110階建てを誇るアメリカで2番目に高いビルです!【ニューヨーク】の「ワン・ワールドトレードセンター」が完成するまではアメリカで一番高いビルでした。
展望デッキにはガラス張りの空間もあり、スリリングな高揚感を楽しんだり、ジャンプして空を飛んでるようなトリック写真を撮影したり色々な楽しみ方があります。
今回はそんな「ウィリス・タワー」についてご紹介させていただきます。
【歴史】

「ウィリス・タワー」は、もともと百貨店「シアーズ」の本社ビルとして建設され、名前は「シアーズタワーでした」。
1960年代はシアーズ・ローバック社の黄金期で、当時世界最大の小売業者として破竹の勢いで拡大を続けていた「シアーズ」は、約35万人の社員のうち13,000人が収容できる本社をシカゴの「ダウンタウン」に建設しようと考えます。
当初の建設案はかなり地味なものだったのですが、建築家とブローカーが「シアーズ」を説得した結果、上層階に住居フロアを併設する豪華な高層ビルが建設されることになりました。
1970年、シアーズは世界最高層のタワーの建設を発表し、1973年の完成当時、442mの高さは当時世界一だったそうです。そしてその建築費用はなんと1.5億ドルと言われています。
しかしながら、「シアーズ」の経営不振に陥り、2008年に「ウィリスグループ」へ売却されます。それから名前が「ウィリスタワー」に変更されましたが、シカゴ市民には「シアーズタワー」の方がまだまだ愛着があるようです。
そんな「シアーズタワー」は、ニューヨークの「世界貿易センター」より25mほど高く、数十年にわたって最高層の記録を維持していました。
しかし、1998年にはクアラルンプールの「ペトロナスツインタワー」にその座を譲り渡すことになり、今日では、ニューヨークの新しい「ワンワールド・トレードセンター」が、屋根の避雷針の分だけ「ウィリスタワー」を追い抜いています。
また、これに伴い、「ワン・ワールドトレードセンター」がアメリカ最高層の建物となりました。
【ザ・レッジ(The Ledge)】

みなさんは「ウィリス・タワー」の「ザ・レッジ」をご存知でしょうか?
「ウィリス・タワー」の103階、地上412メートルにある、2009年に新しく作られた展望台から飛び出た全前面ガラス張りのバルコニーです。
外壁から約1.3メートル外側に出っ張ったバルコニーの床までもがガラスで出来ており、360°の絶景が楽しめます。
このガラスのバルコニーに立って写真を撮るのが大人気なのですが、高いところが平気な方でも、ここに足を踏み入れるのが結構な勇気がいります。「安全」とわかっていても、足がすくんでしまいます。
あまりの高さについクラっときても、掴まれる手すりもちゃんと設置されています。このバルコニーから足元を覗くと、まるでミニカーのような車や米粒ぐらいの大きさの人が、真下を歩いているのが見えます。

夜になるとシカゴの夜景を一望でき、昼間とは違う雰囲気で美しい煌びやかな世界が広まっています。
シカゴの有名な「摩天楼ビル」でさえ全てが足元に見えてしまうほどで、雲がない晴れた日には、インディアナ州・ミシガン州・ウィスコンシン州まで見渡すことができます。
シカゴ主要な名所「ミシガン湖」や「ミレニアムパーク」などは上から眺めても魅力的です。「ザ・レッジ」は全部で4ヶ所設置されており、訪れた人は、この非日常的な体験を今か今かと待ちわびながら列を成しています。
もちろん、写真撮影だってOK!摩天楼の上空で寛いでいる写真や寝転んでいる写真など、工夫次第で色んな面白い写真が撮れることでしょう。
また、体験型博物館にも是非足を運んでみてください。ビデオやクイズ、上空412メートルから撮影されたシカゴの名所の写真などが展示されており、シカゴについてより詳しく学ぶことができますよ!
【混雑を回避する方法は?】

時期やその日の運にもよりますが、平均して約1時間以上は待つことになるでしょう。
ひどい日は2時間、3時間待ちなんてこともあり、さすがにこれでは諦めてしまいますよね。
シカゴは5月~9月がハイシーズンですので、その時期行く人は覚悟しておいた方がいいです。ここではそんな混雑を回避する方法をご紹介します。
〖ファストパス〗
「ファストパス」を使えばどれだけ混んでいても数十分で「スカイデッキ」まで行くことができます。
入場料は通常$23ですが、「ファストパス」は一般入場券23ドル+26ドル=49ドルです。倍以上の出費ですが、待ち時間を30分以上短縮できるので、考えようによってはファストパスもありでしょう。
ただし、万が一当日ガラ空きでも後悔しないのであればですが。
〖シカゴ・シティパス〗

現地でもチケット購入することができますが、通常時でも並ぶことがほとんどです。
そのため、オンライン購入するのが最もおすすめで、中でもダントツでおすすめなのが「シカゴ・シティ・パス」です!
「シカゴ・シティ・パス」であれば、もちろんチケット購入のための長蛇の列に並ぶ必要がなく、料金もお得になります。
また、「スカイデッキ」の「ファストパス」もついており、その他4ヶ所のスポットへの優先エントリーなどがついており、「スカイデッキ」単独の「ファストパス」を購入するより断然お得です!
更に「シカゴ・シティ・パス」を利用すると、ニューヨークの観光スポット5箇所を通常料金よりもお得なセット価格で回ることが可能なんです!
・「ウィリスタワー」
・「シェッド水族館」
・「フィールド自然史博物館」
・「ジョン・ハンコック・センター」または「科学産業博物館」
・「アドラー・プラネタリウム」または「シカゴ美術館」
また、「ファストパス」と比べて大きなメリットが存在し、それは有効期間が9日間であること。つまり日付指定の「ファストパス」と違い、晴天の日を狙って「ファストパス」を利用することができます。
これらを加味すると、シカゴで2泊3日以上で、「シェッド水族館($39)」と「ウィリスタワー($49)」と「ジョンハンコックセンター($20)」だけで元を取れる計算になります。
〖アーリーバードチケット〗
「アーリーバードチケット」は、営業時間前に入場できるVIPチケットです。土曜日は1時間前、日曜日は30分前から入場可能となります。
3月~9月は9時から、10月~2月は10時からオープンです。「アーリーバード」ですと、早く「スカイデッキ」に上がれるメリットに比べて、訪問客が少ないのでゆったり楽しむことができます。
ただ価格はさらに高く、一般入場券23ドル+42ドル。高くて購入する勇気がなかなか持てませんが、シカゴ1泊2日といった弾丸ツアーを計画する方には良いでしょう。
※〖三脚の持ち込みは不可〗※
「ウィリス・タワー」は、「ジョンハンコックセンター」などと同様に三脚の持ち込みはできません。空港並の厳重なセキュリティであり、小さな三脚でもセキュリティを通過できない可能性もあります。チケット売り場前にセキュリティがあることより、預かりも不可能であることが予測できます。また、海外ではコインロッカーの存在は皆無、「あったらラッキー!」程度に考えておいたほうが良いでしょう。
【アクセス】
「ウィリス・タワー」は、シカゴの「ダウンタウン」高層のオフィスビルが建ち並ぶ中にある一番高いビルです。
最寄り駅は「ユニオンステーション(Union Station)」で徒歩約3分、「クインシーステーション(Quincy)」からでも徒歩約10分です。「ウィリス・タワー」の入り口はビルの南側、ジャクソン大通り沿いです。
「ザ・レッジ」へのチケットは「ウィリス・タワー」の地下で販売されています。
※一般入場の場合、観光シーズンにはエレベーターに乗るために1時間以上待ちになることもあります。
【贅沢プラン】
「ウィリス・タワー」では、展望台の営業終了後に、展望台でシカゴ名物の「ディープディッシュ・ピザ」を頂きながら夜景を楽しめるプランが用意されています。
これは、公式サイトから予約可能な〖Dining At The Skydeck〗というプランで、ロビーでスタッフの誘導で行列に並ぶことなく展望台へアクセスすることができます。
ピザは、有名店の「ジオダーノス」からの宅配され、料理と展望台へ入場料込みで$100/人と高額ではありますが、全米一の高さを誇る展望台を半貸し切り状態なことを考えると、リーズナブルな価格とも言えるでしょう。
また、事前予約のため、天候リスク込みでの利用となりますが、冬季の「ウィリス・タワー」は営業終了が20時と早いこともあり、時間に余裕がない場合などには、切り札となるでしょう。
いかがでしたでしょうか。
シカゴの代名詞である摩天楼。その景色を楽しむ方法は数あれど、上から見下ろすことができるのはここ「ウィリス・タワー」と、シカゴで2番目に高い「ジョン・ハンコック・センター(John Hancock Center)」の2ヶ所だけ。
何も視界を遮ることのないこの「ウィリス・タワー」の「スカイデッキ」&「ザ・レッジ」からの眺望は、絶対に忘れられない感動と興奮を、シカゴの思い出として刻んでくれることでしょう。
「ウィリス・タワー」はシカゴ観光の絶対行くべき場所のひとつですので、なるべく朝一に行き無駄のない観光をおすすめします!
【基本情報】
ウィリス・タワー
住所:233 south wacker drive,Chicago, IL 60606 電話番号:(312) 875-9696
営業時間:
3月~9月 22時まで(最終入場 21時30分)
10月~2月 20時まで(最終入場 19時30分)
利用料金:23ドル 49ドル(行列なしで展望台へ行ける日付指定のファストパス)
アクセス:上記参照 公式サイト:www.willistower.com
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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