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アメリカ シカゴ リグレー・フィールド

  • 私の旅行記
  • 2019年1月7日
  • 読了時間: 7分

更新日:2020年12月28日


こちらは、アメリカ合衆国イリノイ州シカゴを代表する野球スタジアム「リグレー・フィールド」です!

1871年に創設されたMLBの名門球団「シカゴ・カブス」がホームとしており、MLBスタジアムとしては「ボストン・レッドソックス」の本拠地「フェンウェイ・パーク」に次ぎ全米2番目に古いスタジアム。

1914年のオープン以来本拠地を一度も移転しておらず、同一スタジアムを本拠地としている年数ではMLB最長です。

またMLBだけでなく、1921年〜1970年までは同じシカゴを本拠地とする「NFLシカゴ・ベアーズ」も使用していました。3月~9月のシーズン中は、是非シカゴが愛するこのスタジアムで野球観戦をしましょう。

【リグレー・フィールドの特徴・歴史】

野球史上最も記憶に残るシーンのいくつかは、ここ「リグレー・フィールド」で生まれました。

1つは、1932年のワールド・シリーズで「ベーブ・ルース」が放った、超が付くほど有名な「予告ホームラン」(バットで外野席を指してホームランを打つと予告し、実際にホームランを打ちました)です。

カブスの伝説的プレイヤー「アーニー・バンクス」は、チームとスタジアムを熱狂的に愛するファンにちなんで「フレンドリーコンファインズ(親しみのこもった場所)」という愛称を付けたのです。

収容人数は約4万人で、こちらも「フェンウェイ・パーク」に次いで、2番目に少ない収容人数であるため、チケットの入手が困難です。当初は「ウィーグマン・パーク」と呼ばれていましたが、27年にオーナーであった「ウィリアム・リグレーJr」(ガム会社経営)の名前を取り、「リグレー・フィールド」に改称されました。

1981年には、オーナーがトリビューン社(メディア会社)に変わりましたが、市民に定着していた「リグレー・フィールド」の名称は引き継がれることになり、現在に至ります。

この球場の代名詞ともなっている外野のフェンスのツタは、1937年「ビル・ヴィーク」の発案により植えられはじめ、現在のオールドスタイルの基礎を作り上げました。

更に、スタジアムの外に見えるビルの屋上には座席が並んでいるのが見えます。

これは「ルーフトップ」と呼ばれる仮設席で、1980年代頃からスタジアムの住宅街のビルの屋上に造られた観客席です。現在ではなんと球団公認席として球団公式サイトで販売されています。

また、1973年に建てられたスコアボードを今でも使用していることでも有名です。現在でも、投手交代やヒット、エラーは係員の視覚判断で行われています。

スコアボードのポールに白地に青文字で「W」の旗が上がればカブスの勝利で青地に白文字で「L」の旗が上がればカブスの負けを表します。ファンに一目でゲームの結果が分かるよう、心使いの伝統も残っているのです。

見たことある方もいらっしゃると思いますが、試合中待ちきれないファンが青文字の「W」の旗を掲げているのはそのためなのです。 両翼に掲げられた永久欠番は、レフトポールにあるのが「アーニー・バンクス」の14番と「ロン・サント」の10番、ライトポールにあるのが「ビリー・ウィリアムズ」の26番です。

そんな「リグレー・フィールド」で最高の席と言われているのが「ブリーチャーズ」と言われる外野席。別名「Bleacher Bums」と呼ばれるカブスファンは、相手チームのホームランボールをグラウンドへ投げ返すお約束の儀式「Throw back」があり、カブスのチャンスになると「Lets Go Cubbies!」の大合唱が始まり、球場全体が一体感に包まれます。

また、1943年からずっとスタジアムの入り口に下げられているアールデコ調の赤い看板は、今では地元のランドマークと化しています。

看板には「Wrigley Field Home of the Chicago Cubs(リグレー・フィールド・シカゴ・カブス)」と描かれています。

〖ウィンディ・シティ〗

「リグレー・フィールド」のあるイリノイ州・シカゴは「ミシガン湖」南西部に位置し季節風が吹き付ける「ウィンディ・シティ」と呼ばれることから、その風の影響を受けることも多くあります。

外野に向かって風が吹けば打ち合いの打撃戦、向かい風が吹けば投手戦になるという特徴があり、夏場は特に打者有利の風が吹きやすいとされることも。

南部には同じシカゴを本拠地とする「ホワイトソックス」のスタジアム「U.S.セルラー・フィールド」がありますが、高いビルがあまりない住宅街ということから「リグレー・フィールド」の方がより風の影響は受けやすいのです。

〖1988年・ナイトゲーム初開催〗

「リグレー・フィールド」ではオープンから長い間照明設備が設置されず、ナイトゲームを開催しなかったスタジアムとしても有名です。

これはが球団オーナー「フィリップ・K・リグレー」が「野球は太陽の下でやるものだ」という考えを持っていたためという説、照明設置工事の開始直後に勃発した太平洋戦争により設置用の鉄が足りなくなったために中止されたという説があります。

その後1988年8月8日の「フィラデルフィア・フィリーズ」戦で初のナイトゲームが開催されますが、スタジアムが住宅街にあるためナイトゲームの開催数は市との話し合いで決められています。

〖ワールドシリーズが消えた事件〗

100年の歴史を誇る「リグレー・フィールド」ですが、その長い歴史の中では大きな事件もありました。その中で有名なものが2003年のナショナルリーグ優勝決定シリーズ第6戦。

3勝2敗と優位に立って試合を迎えたカブスは8回表まで3対0とリードし58年ぶりのワールドシリーズ進出が近づいていましたが、レフトに飛んだファウルフライをファンが妨害。

このプレーからカブスは逆転を許し試合は敗戦、翌日の第7戦も敗れたカブスはシリーズ進出を逃すことになってしまいました。この事件は大きな話題となり、妨害したファンのもとに殺人予告が届く騒動にもなりました。

〖100周年・リニューアル〗

「リグレー・フィールド」では、2014年にオープンから100周年を迎え、その100周年を機に大きな改修が行われました。

観戦面ではそれまで手動のスコアボードのみであったところに「試合のリプレーや成績・歴史を見たい」というファンの要望に応え左中間とライトフェンスに電光掲示板設置。これにより選手情報や試合の生中継、リプレー映像を確認できるようになりました。

また選手の使用するラウンジ、メディアセンターなどのクラブハウスも改修され、こちらは青と紫の光が照らされたナイトクラブのような雰囲気に。

改修の一方で手動のスコアボードはしっかり残されており、新しい中でも伝統が大切にされていることがわかります。

【ツアー】

野球のシーズン中には、ガイドツアーもあり、1時間のツアーでスタジアムについて学ぶことができます。

試合日は、内野席・外野席・屋内バッティングケージ・グラウンドに入ることができます。

試合のない日は、ビジター用クラブハウス・カブスのクラブハウス・ダグアウト・報道関係者席・スタジオ・グラウンドが見学できます。

ツアーチケットを確保するには、事前にインターネットで予約をしてください。スタジアムのチケットが取れなかった場合でも、近隣の建物の屋上からも観戦することができます。

もちろん、私有地の屋上ではなく、「リグレー・フィールド」公式の屋上席ですので、試合もちゃんと見ることができます。また、スタンドが設置されており、食べ物や飲み物も販売されているので嬉しいですね。

いかがでしたでしょうか。

「リグレー・フィールド」は、「ダウンタウン」から北へ8キロほどの場所にあるので、公共の交通機関で簡単に行くことができますので、シカゴに訪れた際は是非足を運んでみて下さい!

ダウンタウン中心部からCTA(シカゴ市交通局)の「レッドライン」で約15~20分ほどの「Addison(アディソン)駅」が最寄りです。

【基本情報】

リグレー・フィールド

MLB:シカゴ・カブス

住所:1060 W.Addison St.,Chicago,IL 60613-4397

電話番号:+1 773-404-2827

開館時間:試合により異なります。

入場料:座席により異なります。

※オンラインチケット購入は〖公式サイト〗または〖viagogo〗から。

ダグアウト:3塁側がカブス、1塁側がビジターチーム

収容人数: 41649人

地上高: 41 m

建設: 1914年4月23日

所有者: トーマス・S・リケッツ

※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。

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