アメリカ ロサンゼルス ザ・ゲッティセンター
- 私の旅行記
- 2020年9月16日
- 読了時間: 5分
更新日:2020年12月31日

こちらは、ロサンゼルスにある大型アート施設「ザ・ゲッティセンター」です!ウェストロサンゼルスの北に面している丘にたたずむ「ザ・ゲッティセンター」は、モダニスト都市のような風貌が特徴的な建物です。
ドラマチックなデザインの建物には、現代アートの名品を展示するギャラリーが連なっており、駐車場からトラムに乗って登っていくこの複合施設は、有名な建築家「リチャード・マイヤー」によって設計されました。
同じくロサンゼルスにある「ゲティ・ヴィラ」とともに、ゲティ財団が運営する2ヵ所の「ジャン・ポール・ゲッティ」美術館の1つでもあり、「ザ・ゲッティセンター」は、石油王である「ジャン・ポール・ゲッティ」が個人的に収集したコレクション【ヨーロッパの名作や装飾芸術品や写真】を展示しており、「ジャン・ポール・ゲッティ」の篤志によりすべて無料で鑑賞することができます。※駐車場は有料。
【大富豪が遺した美術館】

「ザ・ゲッティセンター」は、ウエストウッドの山の上にある「美術館」・「研究施設」・「教育機関」を持つアート施設です。
展示されているものは主に、1600年代以降のヨーロッパの作品で、年代ごとに分けられた4つのパビリオンがあります。全パビリオンは、1階に彫刻や家具などの立体的な作品、2階に絵画を展示。

アメリカの美術館の特徴でもある、作品がガラスケースなどに入れられることなく展示されているため、一流のアートを間近で見ることができます。
そのため、筆遣いの繊細さや装飾の細かさなどから、作られた当時の空気までもが伝わってきそうなほどです。私のおすすめは、中世ヨーロッパで使われていた家具などが展示されているコーナーです。
また、ゴッホやモネといった、有名な印象派の多数の作品をすぐ目の前で見る事ができ、定期的に展示も変わるため、何度訪れても楽しめる美術館になっています。

屋外のガーデンにもたくさんのオブジェなどの作品もあり、「ザ・ゲッティセンター」そのものがアートと言えるのです。
ローマ郊外の採石場から切り出したトラバーチンの石灰岩をまとった純白のゲッティキャンパスで、トータルな芸術性を追求する「ジャン・ポール・ゲッティ」は、展示品同様、周囲も素晴らしいアート性に取り巻かれています。

噴水がある広々とした中庭、そして「ロバート・アーウィン」が作庭したセントラルガーデンはボールディ山からサンタカタリア島までの広大な眺めを見せてくれます。まさに生きた芸術作品です。
また、レストランが目的で訪れる方も多く、エレガントな「ザ・ゲッティセンター」のレストランで、夕日を眺めながら楽しむリッチな食事は、きっといい思い出になると思います。
オープンテラスのカフェでも景色を眺めながら休憩することができますよ。また、「ザ・ゲッティセンター」には様々な無料ツアーが、ガイド付きとガイドなしの両方好きなほうを利用できるので、より作品の理解を深めることができます。
コンテストワークショップなど子供たちにアートを感じてもらい興味を持たせるファミリー向けプログラムも用意されていますので、家族で訪れても楽しい場所となっています。
【アクセス:ザ・ゲティセンター】

「ザ・ゲッティセンター」は山の上にあり、下の入口からは無料の「トラム」があります。入場は無料ですが、パーキングは15ドルかかります。
「ザ・ゲッティセンター」の下の入口の前に「バス停(ゲッティセンター前)」がありますので、バスを利用するのが便利です。
〖バス〗
メトロバス「#734(月~金)」・「#234(土日)」が「ザ・ゲッティセンター」前に停まります。「ダウンタウン」からはメトロバス「#720」で「Wilshire Blvd. & Westwood Blvd.」で下車し、「Westwood Blvd. & Lindbrook Dr.」でメトロバス「#734」・「#234」に乗り換えます。所要時間は約2時間。
または、〖メトロレイル・エクスポライン〗で「Expo/Sepulveda駅」まで行き、メトロバス「#734」・「#234」に乗り換えます。所要時間は約1時間40分。「ウエストウッド」からは、メトロバス「#734」・「#234」で約30分。
「サンタモニカ」からは、ビッグ・ブルー・バス「#1」・「#2」・「#18」で「Westwood Blvd. & Lindbrook Dr.」で下車し、メトロバス「#734」・「#234」に乗り換えます。所要時間は約1時間30分。
〖レンタカー〗
「レンタカー」でアクセスする場合は、「l-405 N」を北へ行き、「Getty Center Dr.」を出てすぐの場所です。
駐車場は$15(15:00以降は$10)。
【ザ・ゲティ・ヴィラ】

「ザ・ゲッティセンター」の基になった「ザ・ゲティ・ヴェラ」は、1954年に「ジャン・ポール・ゲッティ」によりギャラリーを建設され、「ザ・ゲティ・ヴェラ」にあるコレクションの一部が「ザ・ゲッティセンター」へと移管され1997年にオープンしました。
これにより、「ザ・ゲティセンター」はゲティ財団によって運営されている「ジャン・ポール・ゲッティ」美術館のうちの1つとなり、中世から現代までの西洋の絵画が収蔵される、アメリカ内でも多数のお客さんが来場する有数の美術館になっています。
そんな「ザ・ゲッティヴィラ」は、マリブの山の上、太平洋を見下ろす高台にあります。「ザ・ゲッティセンター」に比べて規模は小さいですが、見ごたえは十分!
入場は無料ですが、〖オフィシャルサイト〗からの予約が必要です。夏休みなど混雑期は1週間ぐらい前に予約をした方が良いでしょう。通常時は2~3日前でもOKですが、前日の予約はできません。

ちなみに、建物は紀元79年に「ヴェスピオ火山」の爆発で、灰に埋もれてしまったこの時代の代表的な建物「パピルス荘」を再現したものです。
展示物は、ローマやギリシア時代の彫刻がメインで、大きな池がある中庭なども見ごたえがあります。
【アクセス:ザ・ゲティヴィラ】
「ザ・ゲティヴィラ」は、「サンタモニカ」からバス1本でアクセスが可能です!「Ocean Ave」と「Santa Monica Blvd」のコーナーからメトロエクスプレス「#534」で、「ザ・ゲッティヴィラ」前で降りれば、目の前が入口です。
車の場合は、「Pacific Coast Highway」を「サンタモニカ」から「マリブ」方向へ。駐車場は$15(土曜の17時以降無料)。
【基本情報】
ザ・ゲティセンター
住所:1200 Getty Center Dr., Los Angeles
電話番号:(310)440-7300
開館時間:火~日10:00~17:30(土~21:00)
定休日:月、おもな祝日
料金:無料
※パーキング15ドル(15:00以降は$10)
※無料でオーディオプレーヤー GettyGuide Multimedia Player(英語、日本語)の貸し出しあり。要ID。
【基本情報】
ザ・ゲティヴィラ
住所:17985 Pacific Coast Hwy, Pacific Palisades, CA 90272
電話番号:同上
時間:10:00~17:00(木~月曜)、水曜のみオープン時間が日により異なります。
定休日:火曜
入場料:無料
※パーキング15ドル(土曜の17時以降無料)
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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