top of page

イギリス ロンドン シェイクスピアズ・グローブ

  • 私の旅行記
  • 2019年10月22日
  • 読了時間: 11分

更新日:2020年12月28日


こちらは、ロンドンで活躍した劇作家で詩人の「ウイリアム・シェイクスピア」の名作の多くが初上演された劇場「シェイクスピアズ・グローブ」です!

イギリス、ロンドンといえば、あの演劇作家として有名なシェイクスピアを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。

近くにある「テート・モダン」の重厚なレンガ作りとは対称的に、小さくてかわいい白い建物がこの劇場で、木造円筒形の建物は「シェイクスピア」が活躍したエリザベス朝当時のものを再現しています。

1階は土間の立ち見席、2~3階が桟敷席になっており、偉大な劇作家が多くの傑作を著わした建物の再現物として生まれた「野外劇場」になります。

今回はそんな、「シェイクスピアズ・グローブ」について詳しくご紹介させていただきます。

【歴史】

「シェイクスピアズ・グローブ(英語: Shakespeare's Globe)」は、「テムズ川」の南岸、「サザーク」にある劇場を含む複合施設です。

「ウィリアム・シェイクスピア」が活動していたエリザベス朝時代の劇場である「グローブ座」を再現しており、初代の劇場は1599年に作られ、1613年「ヘンリー8世」上演中に舞台装置の大砲から劇場の茅葺屋根に火がつき、火事によって消失してしまいました。

この14年間、彼の名作の多くはここで上演され、ロンドンでもっとも成功を収めた劇場のひとつとなりました。

1614年に再建されましたが、2代目も1644年に取り壊され、現在の「シェイクスピアズ・グローブ劇場」は、1599年と1614年の建物に関して残っている証拠に基づいて学問的に考証を行い、過去の劇場に近づけた再建になります。

現在の復元された「グローブ座」は、当時の劇場から約200m離れた場所にあり、かつての劇場は3000人ほどのキャパシティであったのに対して、新しい安全基準のため現在の復元は1400人ほどの観客しか収容できませんが、それでも実物を非常によく再現していると考えられています。

役者で演出家だった「サム・ワナメイカー」が、最初のグローブ座から230メートルほどのところに「シェイクスピアズ・グローブ」を建造し、1997年に「ヘンリー五世」の上演でこけら落としを行いました。

きっかけは、1949年に彼がロンドンを訪れた際、「グローブ座」跡地に壁のサインしかないのを見てがっかりしたこと。

その後、23年間に渡り再建に向け資金集めをした彼ですが劇場の完成を待つことなく亡くなってしまいます。そして1997年晴れて「グローブ座」が再建されたのです。

2014年1月には屋内劇場である「サム・ワナメイカー劇場」も同じ場所に作られ、この劇場はロウソクの灯りで照らされた小さな空間で「ジェームズ1世」時代のロンドンの屋内劇場を模したものです。

「サックラー・スタジオ」は、教育及びリハーサル用のスタジオ複合施設で、主要施設のすぐ近くに建っており、博物館機能を有しており、「シェイクスピア」の生涯と作品に関する展示や、2つの劇場の定期ツアーもあります。

こちらでは4月下旬~10月初旬に演劇が行われ、座席は1階の立見席と1階~3階の桟敷席に分かれています。

【シェイクスピアに関する展示】

「グローブ座」では、1年を通じて多くの「常設展示」と「特別展示」がギャラリーで催されています。

「展示コーナー」は受付がある建物内1F。当時の「グローブ座」の構造、劇で使用された衣装や楽器、「シェイクスピア」の生涯などについて知ることができます。

見学は自由に自分のペースで周ることができ、30~45分ほどあれば十分でしょう。また、展示内容をより深く理解するため、受付で無料の音声ガイドを借りましょう。日本語もあるので英語が苦手な方にはマストです!

展示物のなかには、有名な「マクベス夫人」で使われた白い衣装など、オペラファンにはたまらない貴重な展示が続々と続きます。

また、「The Festival in Focus(ザ・フェスティバル・イン・フォーカス)」という「写真展」もあり、600名以上の演劇者を舞台上で撮った写真、聴衆の反応、舞台裏の物語などを見ることができます。 

主要な演劇写真家の集団によって制作され、「グローブ座」の多様で力強い演技の真実味と洞察にあふれたポートフォリオです。

「ガイドツアー」に参加する前に見ておくとよいのが、再建された「グローブ座」の模型。この構造が頭に入っていると後の説明がよく理解することができますので、忘れずに注目したいポイントです!

【ガイドツアー】

ここでは「シェイクスピア」や「劇場」について知ることができる「展示の見学」、そして、当時の「グローブ座」を再建した「野外劇場」を見学できる「ガイドツアー」に参加することができます。おすすめは「展示見学」➡️「ガイドツアー」の順になります。

「シェイクスピアズ・グローブ劇場」は、かつて「シェイクスピア」が活動していた時代のものを忠実に再現し、外観は円筒形が印象的な白くて可愛い建物。

金属製のねじや釘は一切使われずに、手作りのレンガやオーク材で作られており、なんといっても目を引くのは茅葺屋根でしょう。

「グローブ座」の中へ一歩足を踏み入れると、そこは別世界!1階は土間の立ち見席、2~3階が桟敷席になっています。

「ガイドツアー」は毎日30分毎に英語で行われ、所要時間は30~45分、20名程度の団体で実施(事前にWEB申込み可)。専門のガイドが劇場内をくまなく案内し、火事で消失する前のオリジナルの「グローブ座」や1990年代の再建についてなどを、実際の客席に座って聞くことができるという贅沢なツアーとなっています。

また、「英語だと何も分からない」という方もご安心ください。ここでも各言語で書かれた説明資料が無料でもらえますので、日本語もあるので英語に自信がない方は必ず手に入れましょう。

【基本情報】

パンフレット:無料の日本語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語、ポルガル後、中国語、オランダ語、ロシア語、ルーマニア語、ギリシャ語、チェコ語、ハンガリー語、ポーランド語の情報パンフレットがあります。

ツアー催行日:12月24日・25日・26日を除く毎日、ツアーは運行します。

ツアー時間:9.30amからの30分毎にツアーがあります。

注意事項:「グローブ座」は現在も「劇場」として運営をしている関係上、ツアーを開催しない日があります。「ツアー」にご参加できなかった場合、「グローブ座」近くにある「バンクサイド」で最も古い「ローズ・シアター」のツアーに参加することができます。

【シェイクスピアズ・グローブ劇場の見どころ!】

「シェイクスピアズ・グローブ劇場」の見どころはまず、ステージの天井!舞台の上に張り出す屋根には「十二星座」が描かれ、それに支えられる屋根裏の空間で俳優たちが神様や天使を演じていました。

演目によってはここから舞台に降りてくることもあり、当時からダイナミックな演出があったことに驚きます。

そして、オーケストラが位置する「バルコニー」も注目!この「バルコニー」は城の壁や「ジュリエットとロミオ」の演目では「ジュリエット」の家の「バルコニー」になったりと重要な演出道具としても使われました。

さらに、ステージ2階の両端にある空間は「君主の部屋」と呼ばれ、当時の「グローブ座」でもっとも華やかな客席。舞台の劇を観るよりも自分たちが見られることを重要視していた君主や貴婦人専用の席でした。

最後は「紳士の部屋」。通常の入場料は1ペンスですが、この部屋は6ペンス必要になります。より裕福な観客は優雅な装飾とクッションがある快適な客席で劇を観ることができますよ!

純粋に観劇を楽しむ一般人。そして、見られることを楽しんだ上流階級。すべての人の心をつかむために設計されたのがこの「グローブ座」なんですね。

【シェイクスピアの世界を劇で楽しもう!】

この「グローブ座」では毎年春から秋にかけては「野外」で、冬は「屋内」で劇が楽しめます。

演目は「シェイクスピア」の作品と近代作家による新しい劇。上演スケジュールと演目は【公式サイト】にて確認を!チケットは気軽にインターネットで事前購入することができます。

「野外劇」は幻想的な空間演出と実力溢れる俳優陣が揃い、特別なひとときを味わうために毎年25万人の観客が訪れます。

入場料は1階立ち見席5ポンドから。立ち見席だけで700人、劇場全体では最大1600人を収容できます。

舞台は「野外」のため、霧雨の降る夏の演劇鑑賞はさらに刺激的になります(傘の使用は許可されていません!)。

スポットライトも、マイクも、スピーカーもない中で、写実的な舞台と本物の小道具を通じて役者と交流することが推奨されています。座席は木製ベンチ席で、構内は立見席のみです。 

座席を予約しておくと、雨天の場合でも濡れずに観劇をすることがで来ますが、立ち見で観劇する場合は「レインコート」を用意すると安心です。ロンドン滞在の思い出に「シェイクスピア」の世界を体感してみてください!

【グローブ座で観劇する前に覚えておきたいこと!】

ここからは「グローブ座」で観劇するにあたって覚えておきたいことをご紹介させていただきます。

興味のある方やこれから行かれる方は、是非とも読んでください!

〖アクセス〗

「シェイクスピアズ・グローブ」まではまず、地下鉄の「マンションハウス駅」から「クイーン・ビクトリア・ストリート」に出て西の方角に進みます。

すると「ピーターズ・ヒル(歩行者専用道路)」に入りますので、そのまま直進し「ミレニアムブリッジ」という橋を渡り切ったら左折をしてください。すると「シェイクスピアズ・グローブ」が見えてきます!

最寄駅:

・地下鉄「サウスワーク駅 (ジュビリー線)」

・「マンションハウス駅 (ディストリクト線、サークル線)」

※「 シェイクスピア」の「グローブ座」はロンドン交通網の「ゾーン1」内のため、「オイスタートラベルカード」付きの「ロンドンパス」を選択すると、旅費は含まれています。

〖チケット購入方法〗

チケットの購入方法は、まずは「グローブ座」の【公式サイト】からオンラインで予約しましょう!

ホームページも全て英語表記なので、英語に自信がある方は良いですが、もし自信がないのであれば、翻訳機などを使うと良いでしょう。

〖服装について〗

こちらの「グローブ座」は、当時と同じような造りになっているため、観劇は野外で行われます。

この「グローブ座」は元々庶民のための劇場だったため、訪れる方は今も普通の格好で観劇にいらしています。

ですが、野外のため当日のロンドンの気温や天候に合わせて服装を選ぶようにしましょう!

〖観劇方法〗

「シェイクスピア」の本場と聞くと、なんだかしっかり緊張感を保って静かに聞いていなければいけない。と思う方も多いようですが、実はまったく違うのです。

実際は当時と同じように、コーヒーやビールを飲みながら、笑ったり泣いたりヤジを入れたりするのが観劇のポイントなのです!

ですので、あまり緊張したりせずにリラックスして大笑いしたり、大泣きしたっていいのです!もちろん、大暴れするなどのマナー違反はNGです!

〖シェイクスピアについて〗

「シェイクスピア」はイギリス出身の演劇作家で、16世紀後半から17世紀前半に活躍したと言われています。

代表作の中には現代でも有名な「ロミオとジュリエット」や「ハムレット」などの悲劇から、「夏の夜の夢」などの喜劇まで、様々な物語が作られました。

ちなみによく見かける肖像画は、実は本人ではないとも言われているのです。その真実は不明ですが、本当のお顔が気になりますね。

【Swan, Shakespeare's Globe(スワン・シェイクスピアズ・グローブ)】

「シェイクスピアズ・グローブ」に併設された「The Swan」は、朝8時から夜まで営業している「オールデー・ダイニング」です。

1階の「バー&カフェ」では、朝食からスナックまで一日通して楽しめるほか、エレガントなインテリアとゴージャスな眺めに酔える2階レストランで窓沿いテーブルに席をとり、ロマンチックなランチやディナーを楽しむことができます!

人気の朝食メニューにはハッシュにダック・エッグを組み合わせたボリューミーな一品。また、ポーチドエッグとアボカド・マッシュのオープンサンドもおすすめ!

ドリンクのおすすめは、プロセッコをベースにウォッカとレモンを利かせたビターなカクテル!「シェイクスピア」の戯曲になぞらえて、その名も「ミッドサマー・ナイツ・ドリーム(真夏の夜の夢)」。

また、「カトラリー」は「Annika Wester」によるデザインで全てこのお店だけのオーダーメイド!「Gentleman’s Afternoon Tea」という甘くない「アフタヌーンティー」もあるので、男性とも行きやすいお店です!

【基本情報】

Swan, Shakespeare's Globe(スワン・シェイクスピアズ・グローブ)

住所:21 New Globe Walk, London SE1 9DT

電話番号:020-7928-9444

営業時間:8:00~23:30(土・日曜 10:00~)

朝食タイム:8:00~11:30(土・日曜 10:00~12:00)

※ランチ 12:00~18:00、ディナー 19:00~23:30

定休日:無休

いかがでしたでしょうか。

「シェイクスピア」が活躍した16世紀当時の円形劇場を、実際に劇場が立ち並んでいた「テムズ川南岸」に再現したスポット「シェイクスピアズ・グローブ」。

博物館見学とセットになったガイドツアーも良いですが、ぜひ観劇されることをおすすめします!

当時のせりふ回しで上演されるので、聞き取るのは難しいですが、日本でお芝居を観るのとは違って、観客がとてもカジュアルに、お酒を飲んだりしながら、笑ったり歓声をあげたりしている場に参加するのはとても楽しいです。

冬場は室内の小さな劇場でも公演があるので、そちらもおすすめです!

ぜひこれからロンドンへ行く予定のある方はチケットを購入して行ってみてくださいね!

【基本情報】

シェイクスピアズ・グローブ

名称:グローブ座

住所:21 New Globe Walk, London SE1 9DT, England

電話番号:020 7902 1400

アクセス:

地下鉄「マンション・ハウス(Mansion House・ディストリクト/サークル線)駅」から「クイーン・ビクトリア・ストリート(Queen Victoria Street)」を西へ進み、「ミレニアム・ブリッジ」に繋がる「ピーターズ・ヒル(Peter's Hill=歩行者専用道路)」に入り、直進。橋を渡り切ったら、左折すると右手前方に「白い丸い建物」が見えてきます。

上演期間:4月下旬~10月初旬

料金: 立ち見£5、桟敷席£15~

※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。

Commentaires


旅行記 旅好き ハワイ 海外旅行 国内旅行

海外・国内旅行の魅力・出来事・情報をお届けするサイトです。人生一度きり、一人でも多くの人に旅行を楽しんで頂きたい!

お得な現地情報&ホテル情報をお届けします!

 

これから旅行へ行かれる方に少しでも良い情報をお届けできたら嬉しいです!!!

FOLLOW ME:
  • Facebook Vintage Stamp
  • Twitter Vintage Stamp
  • Instagram Vintage Stamp

CATEGORY

注目!おすすめの旅行先!

© 2019 by NOMAD ON THE ROAD. Proudly created with Wix.com   kahua95@outlook.jp  日本 東京

  • b-facebook
  • Twitter Round
  • Instagram Black Round
bottom of page