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イギリス ロンドン セントポール・大聖堂

  • 私の旅行記
  • 2019年10月8日
  • 読了時間: 11分

更新日:2021年6月10日


こちらは、「バチカン市国」に次ぐ世界第2位の巨大なドームを持つ「ロンドン・セントポール・大聖堂」です!

17 世紀に建造されたバロック様式の「セントポール・大聖堂」は、ロンドンを象徴する最も有名なランドマークだといえるでしょう。

ロンドンには数多くの教会がありますが、その中でも金融街「シティ・オブ・ロンドン」にあるドーム型をした「セント・ポール大聖堂」は「チャールズ皇太子」と故「ダイアナ妃」が挙式をしたことでも有名です。

ロンドンの真ん中に堂々と建てられた英国国教会「セント・ポール大聖堂」は、その建築の美しさに圧倒されることでしょう。

今回はそんあ「セント・ポール大聖堂」の建物の歴史に加え、大聖堂内外の撮影スポット(穴場もアリ)・見どころについてご紹介させていただきます。

【歴史】

木造だった初代「セント・ポール大聖堂」は604年に建てられましたが、その後何度かの焼失に見舞われ、現在の建物は1666年の「ロンドン大火」の後に再建され1710年に完成されたものとなります。

当時の「国王・チャールズ二世」により命を受けた建築家「クリストファー・レン」の設計により、35年の工期を費やして完成したのが今の大聖堂になります。

数多くの写真や映画に登場する大聖堂ですが、映像として有名になったのは1964年のディズニー実写映画「メリー・ポピンズ」。

名優「ジュリー・アンドリュース」が歌う「Feed the Birds」の場面で登場するのがまさにこの写真の大聖堂正面です。

観光客が連日押し寄せる大聖堂ですが、第二次世界大戦時には戦争の象徴にもなり、1940年9月から56日間も続いたナチスドイツによる大空襲では、周囲の建物が焼夷弾で焼け落ちる中、ロンドンの消防士たちはこの大聖堂を死守。

周囲を渦巻く火と煙の中、輝く十字架と無傷のドームを収めた写真はロンドン市民に勇気を与えました。

【魅力・見どころ!】

レンガ造りの教会が多い中、この大聖堂のイタリア・ルネッサンス風の華やかなイメージが際立っており、最大の特徴は大きなドームになります。

その大きさは「ローマ法王」のいる「バチカン王国」の「サン・ピエトロ大聖堂」に次ぐ大きさで、高さ約111m、幅約74m、奥行き約157mもある大建築なだけに、てっぺんのドームは近づきすぎると見えず、外からドームの写真を撮る場合は、大聖堂から少し離れた場所からでないと大きすぎてカメラに収まりきりません。

そして、観光客は「Cathedral Floor(大聖堂フロア)」・「The Crypt(地下聖堂)」・「The Galleries(展望台)」の大きく3つに分かれたエリアでこの大聖堂を見学することができます。

〖ドーム天井に描かれた聖パウロの一生〗

画像引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:St_Paul%27s_Cathedral_Interior_Dome_1,_London,_UK_-_Diliff.jpg

チケットを購入して中に入ると、まずその広さに驚きます。大きな「パイプオルガン」も見事ですが、上を見上げると豪華かつ荘厳な装飾とドーム天井に描かれた「聖パウロの一生」に圧巻されます。

「ジェームズ・ソーンヒル卿」によって塗装が施された内装は「聖パウロ」の生涯の8つのシーンを表しており、ドームの外側では階段を376段昇ると「ストーンギャラリー」に、そこから更に152段(合計528段)昇ると「ゴールデンギャラリー」に行くことができます。 

これらの「ギャラリー」では写真を自由に撮ることができますが、 257段昇ると辿り着く「ウィスパリング・ギャラリー」などの、大聖堂内は残念ながら撮影禁止ですので、ため息が出るほど美しい装飾をしっかり目に焼き付けましょう!

〖グランドオルガン〗

画像引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:St_Paul%27s_Cathedral_South_Organ,_London,_UK_-_Diliff.jpg

1695年に建造・設置された「グランドオルガン」は、数世紀を経て何度か修復されていますが、大聖堂の中で最も偉大な芸術作品のひとつです。

オルガンには7,189本のパイプ、5個の鍵盤、138個のオルガンストップがあります。

〖多くの偉人が眠る地下納骨堂〗

画像引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:Church_of_St._Paul%27s_Shipwreck_-_Crypt_of_Decelis.jpg

建物全体の長さを拡張した「セント・ポール」の「地下聖堂」には、200点以上の記念碑と記念物、お墓が存在します。

その中でも目立つのは、ドームのちょうど真下あたりにある「トラファルガー広場」の銅像で有名な「ネルソン提督」の大理石のお墓です。

その他には大聖堂を建築した「クリストファー・レン」・科学者の「アレキサンダー・フレミング」・「チャーチル元首相」・「アーサー・ウェルズリー」・「ウェリントン公爵」・「ミレー」・「ターナー」などのお墓が並んでいます。

地下には大聖堂の歴史を映像で学べる「マルチメディア・ビジターエキスペリエンス」がありますし、お墓の隣にはギフトショップとカフェもありますよ!

〖ウィスパリングギャラリー〗

画像引用元:https://commons.wikimedia.org/wiki/File:St_Pauls_whispering_gallery.JPG

その音響特性で最もよく知られた大聖堂の特徴のひとつ、「ウィスパリングギャラリー」は、大聖堂の床から30メートル上の巨大なドームの内側でサークルを描いています。

ドーム頂上までの第1中継地点で、ここは「ないしょ話の回廊(Whispering Gallery)」と呼ばれており、1981年に「チャールズ皇太子」と故「ダイアナ妃」が結婚式を挙げた祭壇や聖歌隊席を見下ろすことができます。

壁に向かって囁くと、ギャラリーの他の地点の壁に誰かが耳をつけていたら、たとえ正反対の位置にいてもその声が聞こえます。 

〖ストーンギャラリー〗

かなり広めの「ストーンギャラリー(stone gallery)」では、大都市ロンドンを360度一望できる絶好の撮影スポットです。

東側の景色では、ちょっと変わった形の商業ビル「ワン・ニュー・チェンジ(One New Change)」を真下に見ることができ、金融街「シティ」のユニークな高層ビル群もその先にズラリと並びます。

また、南側の正面には現代美術館の「テートモダン」と「ミレニアムブリッジ」を渡る米粒のように小さい人たちを見ることも。

〖ゴールデンギャラリー〗

「ゴールデン・ギャラリー(Golden Gallery)」は、かなり狭いエリアなので観光客同士が譲り合って写真撮影をしています。

また風のある時はかなりの強風なので帽子が飛んだりしないように注意も必要です。

晴れた日であれば、「テムズ川」南岸にあるトンガリ建築の「ザ・シャード」もくっきりと見え、同じく東側には「タワー・ブリッジ」も眺めることができます。

ロンドンに数ある展望台の中でも、「セントポール・大聖堂」はその高さとガラスなど遮るものが無いという点で写真好きの方にはおすすめめのスポットです!

〖主祭壇〗

画像引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/File:St_Paul%27s_Cathedral_High_Altar,_London,_UK_-_Diliff.jpg

大理石および彫刻と金箔を施したオーク材で作られた現在の「祭壇」は、「第二次世界大戦中」の空爆によりビクトリア朝の大理石の祭壇が損壊し、大聖堂の東側の大部分が破壊されたため、代わりに設置されました。

〖会衆席〗

画像引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/File:St_Paul%27s_Cathedral_Nave,_London,_UK_-_Diliff.jpg

大聖堂の「会衆席」からは、ドームへと続く驚くほど美しい大聖堂の全貌を眺めることができます。

イギリスの最も偉大な歴史的人物である「ウェリントン侯爵」の記念碑も観ることができ、1912年に完成した記念碑には、侯爵が馬の背に乗った姿が描かれ、大聖堂の中で最も大きな記念碑となっています。 

〖The Great Restoration of the 1920s (1920年代の大規模修復展)〗

2019年5月25日に新たにオープンした「The Great Restoration of the 1920s (1920年代の大規模修復展)」。

1924年の「クリスマス・イブ」に危険な構造との告知を受けた「セント・ポール大聖堂」は安全性の観点から後に閉鎖されました。

大聖堂内のコレクションに保存されていた材料とオブジェクトを利用し、地下聖堂の新たなデザインが考案されましたが、この事実はあまり知られておりません。

この展示は元々のデザインが抱えていた問題から建物の安全性を再び確かなものとする創意工夫に富む技術努力を明らかにしてくれます。

これはこの大聖堂の歴史における素晴らしいの功績の一環を公開する展示であり、地下聖堂の北側通路に位置しており、パスをお持ちの方であればどなたでも無料でご覧いただけます。

【アクセス】

ロンドン中心部に位置する「セントポール・大聖堂」は、「テムズ川」の北岸から通りを何本か隔てた場所にあります。

周辺にはロンドン地下鉄の駅がいくつもあり、大聖堂へ乗客を運ぶバスも何本も運行しています。

〖地下鉄〗

・「セントポールズ駅」:〖セントラル線〗

・「マンションハウス駅」:〖ディストリクト線〗・〖サークル線〗

・「ブラックフライアーズ駅」:〖ディストリクト線〗・〖サークル線〗

・「バンク駅」:〖セントラル線〗・〖ノーザン線〗・〖ウォータールー線〗・〖シティ線〗・〖DLR〗

〖電車〗

・「シティ・テムズリンク駅」

・「ブラックフライアーズ駅」

・「キャンノンストリート駅」

・「リバプールストリート駅」

〖バス〗

「4」・「8」・「11」・「15」・「17」・「23」・「25」・「26」・「56」・「76」・「100」・「172」・「242」・「521」

※「4」・「11」・「15」・「23」・「26」が聖堂前まで、「25」・「242」が至近の「Newgate Street」まで運行しています。

【料金・入場方法について】

£18(オンライン£16)

※無料の英語ガイドツアーあり:10:00、11:00、13:00、14:00発、所要約90分。オーディオマルチメディア(日本語あり)無料。


おすすめは「ロンドン・パス」を事前に購入する方法!市内80か所以上ものスポットで使えるフリーパスでお得に入場でき、一部の観光スポットでは優先入場の特典やお土産の割引などもあります!➡

【訪れる前に知っておきたい知識:まとめ】

・現在の「セントポール・大聖堂」はこの場所に建てられた4つ目のもので、「聖パウロ」に奉献されたロンドン市内の最初の大聖堂は木造で604年に建築されました。

・高さは365フィート(111メートル)あり、1710年から1962年までロンドンで最も高い建物でした。

・「セントポール・大聖堂」では、「最高司令官ネルソン閣下」・「ウェリントン公爵」・「ウィンストン・チャーチル卿」・「マーガレット・サッチャー首相」などの葬儀が執り行われました。

・チャールズ王子とダイアナ・スペンサー妃の結婚式は1981年7月29日にセント・ポール大聖堂で行われました。

・「セントポール・大聖堂」は「ターナー」・「ピサロ」・「カナレット」・「ドービニー」などの有名な芸術家の作品で何度も取り上げられています。

・「メアリーポピンズ」・「ハリーポッターとアズカバンの囚人」・「アラビアのローレンス」・「シャーロックホームズ」などの映画にも登場します。

・「マーティン・ルーサー・キング牧師」は1964年に「セントポール・大聖堂」を訪れ、4,000人の会衆の前で「3次元の完璧な生活」という説教をしています。

〖クリストファー・レン(Sir Christopher Wren)〗:1632年10月20日-1723年2月25日

画像引用元:https://en.wikipedia.org/wiki/Christopher_Wren

17世紀を代表する英国の建築家で、英国にバロック建築をもたらしたことでも知られています。建築のみならず多方面で才能を発揮し、同時代に生きた「アイザック・ニュートン(1643-1727)」に「世界で三指に入る幾何学者」といわしめた数学者でもあり、天文学者・科学者でもありました。現存する最も古い学会として知られる「王立協会・The Royal Society」においては、「ニュートン」や「ロバート・ボイル(アイルランド出身の物理学者、化学者)」や「ロバート・フック(物理学者)」などと同様、創設時の主要会員でした。

「ロンドン大火」後に都市復興に努め、「セントポール・大聖堂」をはじめ、50以上の教会の再建にあたり、今日のロンドンを形づくった人物。建築規制を設け、新たな惨事を招かないための「再建法」を定めたのもこの人なのです。

【クリストファー・レンの主な建築物】

・ハンプトン・コート宮殿(Hampton Court Palace)

・ケンジントン宮殿(Kensington Palace)

・グリニッジ天文台(Royal Greenwich Observatory)

・グリニッジ・ホスピタル(Greenwich Hospital)

・王立劇場(Theatre Royal)

・テンプル門(Temple Bar)

〖セントポール・大聖堂で行われた主な国家式典〗

・1806年:ネルソン提督の葬儀

・1852年:ウェリントン公の葬儀

・1897年:ヴィクトリア女王即位60周年記念式典

・1901年:ヴィクトリア女王追悼式

・1965年:サー・ウィンストン・チャーチルの葬儀

・1977年:エリザベス2世即位25周年記念式典

・1981年:チャールズ皇太子とレディ・ダイアナ・スペンサーの結婚式

・1995年:欧州における第二次世界大戦終結50周年記念式典

・2000年:エリザベス皇太后の100歳誕生記念式典

・2001年:アメリカ同時多発テロ事件犠牲者追悼式

・2005年:ロンドン同時爆破テロ事件犠牲者追悼式

【注意事項】

観光客は「セントポール・大聖堂」の中に、航空会社の定めた手荷物(56cm x 45 cm x 25cm、持ち手、車輪、ポケットを含む)以上のサイズのバッグ、リュックサック、スーツケースなどを持ち込むことはできません。

手荷物の一時預かり所はないため、大きな手荷物は持たないように気を付けましょう。バッグは入場時に調べられる場合があることにご注意ください。

【セントポール・大聖堂の外観:おすすめ撮影スポット!】

前述した大聖堂の後方に位置する商業ビル「ワン・ニュー・チェンジ」は日本人観光客にはあまり知られていない穴場の「セントポール・大聖堂」のおすすめ撮影スポットです!

最上階のバルコニーフロアに出ると、大聖堂を目の前に眺めることができます。

この距離で大聖堂の上層部に近づけるのは「ワン・ニュー・チェンジ」のみですので、是非このスポットからの風景も撮り忘れなく!

【基本情報】

ワン・ニュー・チェンジ

住所:1 New Change, London EC4M 9AF

電話番号:+44-207-002-8900

開館時間:10:00~18:00(火曜・金曜は~20:00、日曜12:00~)

いかがでしたでしょうか。

「セントポール・大聖堂」は、とても大きな聖堂ですのでじっくり見て回るには数時間を要し、入場料もかかりますが、それだけの価値があります!

大聖堂の広々とした内部に入り、荘重なアーチと円柱を見上げ、「彫刻」・「絵画」・「金属細工」といった芸術作品を見て回りましょう。

ガイドツアーに参加したり、オーディオ ガイドを利用したりすることができます。観光客は日曜日を除く毎日、朝から夕方まで入場可能です。

現役の教会ですので、訪れる前にホームページでイベントやミサのスケジュールをチェックするのをお忘れなく!

【基本情報】

ロンドン・セントポール・大聖堂

住所:St. Paul's Churchyard, EC4

電話番号:(020)7246-8357

開館時間8:30~1:6:30(回廊は9:30~16:15)

アクセス:「セントポールズ駅」:〖セントラル線〗から徒歩約2分

所要時間:約2時間

定休日:日曜日

※ミサのみなら無料入場可能。ドームや地下クリプトへの入場は不可。

料金:£18(オンライン£16)

※無料の英語ガイドツアーあり:10:00、11:00、13:00、14:00発、所要約90分。オーディオマルチメディア(日本語あり)無料。

注釈:

・内部は撮影禁止

・規定以上(持ち手やポケットも含み56cm×45cm×25cmまで)のサイズの荷物は持ち込み禁止

※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。

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