イギリス ロンドン ハイド・パーク
- 私の旅行記
- 2019年10月6日
- 読了時間: 12分
更新日:2020年12月28日

こちらは、「ウェストミンスター地区」と「ケンジントン地区」に広がる約1.4K㎡もの面積の市内最大の公園「ハイド・パーク」です!
「ハイド・パーク」は隣の「ケンジントン・ガーデンズ」と一体になっており、合わせて総面積 253 ヘクタール (630 エーカー) に及びます。
「ロンドンの緑の肺」として知られる一連の公園の中核がこの2つの公園で、「ハイド・パーク」はロンドンで一番有名な公園でもあります。

手入れが非常に行き届いており、夏にはきれいな花がたくさん植えられ、ガーデニング好きな方は、花の配色や植え方など、参考になる点がいっぱい!
かつて国王ヘンリー 8 世が王領の猟場としたこの公園は現在、史跡、モニュメント、年間を通じて開催されるさまざまなイベントで人気を集めています。
【歴史】

ロンドンで最も有名な「ハイド・パーク」は、かつて国王のプライベートな猟場でした。
「ウェストミンスター修道院」の領地を、1536年に「ヘンリー8世」の「修道院解散令」を機に王室が買い上げたのが公園の始まりです。
そして「ハイド・パーク」の名前の由来は16世紀ごろ、最も初期につくられた部分の面積が1ハイド(60~120エーカー程度)だった事だといわれています。

1637年に「チャールズ1世」が一般に開放してからは、ロンドンの歴史と市民のカルチャーに深く関わる場所となり、公園のレイアウトは1820年代の建築家「デシマス・バートン」の設計によるものです。
1851年の世界初の「万国博覧会」である「ロンドン万国博覧会」、1977年の「エリザベス女王」の25年間の王座を祝う「シルバー・ジュビリー展」など、現在もたびたび祝賀行事や大規模イベント、コンサートなどが行われています。
【魅力・見どころ!】
〖サーペンタイン・レイク〗

「ハイドパーク」と「ケンジントン公園」は隣接しており、そこを縦断する様に「サーペンタイン・レイク」と呼ばれる人口の湖が有ります。
ちなみに、英国では単に「サーペンタイン」や「サーペンタイン・リバー」と呼ばれている様です。
ここは、2012年の「ロンドンオリンピック」で、トライアスロンの開催場所になった場所で、3~10月にはボートを楽しんだり、夏には泳いだりもできるのでおすすめです!
〖マーブル・アーチ〗

「マーブル・アーチ」は、「パーク・レーン」と「オックスフォード・ストリート」が交差する公園北東の角にある大理石の門です。
1827年に「デシマス・バートン」によって設計・建造されたもので、当初は「バッキンガム宮殿の門」として作られましたが、小さすぎたために現在の位置に移されました。
「マーブル・アーチ」は、地下鉄「マーブル・アーチ駅」からすぐです。
〖スピーカーズ・コーナー〗

「スピーカーズ・コーナー」は、誰でも自説を論じることができる場所です。
1872年以来、ここでは王室批判と政府転覆以外ならどんなテーマでも語ることを許されており、先進的な民主主義の国ならではの光景を目にすることができます。
土・日・祝祭日には賑やかな弁士達のスピーチを聞くことができるでしょう。(雨天中止)
夏の期間は美しい花壇があちこちに姿を見せ、遅い日没までジョギングやローラースケートなど様々なスタイルで利用されています。
「マーブル・アーチ」に近いので、合わせて見学してみてください!ちなみに、この場所では昔死刑が執行されていたことでも知られています。
〖ダイアナ妃記念噴水〗

「ハイドパーク」内には故「ダイアナ妃」のメモリアルとしての噴水があります。
「ハイドパーク」に訪れた多くの観光客や、夏を楽しむ地元の人々が沢山やって来て、夏場にはイギリスでも近年は30℃を超える事があり、「ダイアナ妃記念噴水」は市民の憩いの場となっています。
二方向に流れていて低い位置で合流する形になっており、噴水は幅や深さに変化が有ったり、バブルが出て来たり工夫が凝らされていて子供は大はしゃぎ、特に夏にはおすすめの場所です!

場所は「ケンジントン公園」寄りの「サーペンタイン・レイク」に近い場所にあります。
上へ立ち上がる噴水とは違って川の様に流れるタイプの噴水は、「ダイアナ妃」のイメージからこの様な噴水に仕上げられた様です。
彼女がいかにロンドン市民から愛されていたかがよくわかるデザインとなっており、2004年に誕生したまだ新しいモニュメントなのですが、すっかり公園内に馴染んでいます。
〖ロットン・ロウ〗

「ハイド・パーク・コーナー」から「サーペンタイン湖」の南岸に沿って東へと続く場所には、ロンドンの上流階級がかつて社交を楽しんだ乗馬道「ロットン・ロウ」があります。
18世紀に上流階級の社交場として賑わい、現在も乗馬コースとして整備されおり、近衛騎馬隊の姿や乗馬を楽しむ人達を見ることができるでしょう。
「ハイド・パーク」で乗馬体験をしたい場合は、この「ロットン・ロウ」もコースになっている「ハイド・パーク・ステーブルズ」がおすすめです!
近くにある厩舎で馬を借り、ツアーを予約しましょう!
〖ウェリントン・アーチ〗

「ウェリントン・アーチ」は、「パーク・レーン」の南側にある門で、1820年代に「ワーテルローの戦い」で「ナポレオン軍」を破った「ウェリントン公爵」を記念して造られたものです。
こちらも「デシマス・バートン」の設計で、「バッキンガム宮殿」の西門として作られたものが後に現在の場所に移されました。門の内部は見学が可能です。(有料)
「ハイド・パーク・コーナー駅」が最寄りで、「ハイド・パーク」とは「ピカデリー」で隔てられていますが地下道を通って行き来することができます。
〖フラワーベッド〗

「ハイド・パーク」は、森林の樹々の美しい公園であり、また花壇やボーダーガーデンの美しい事でも有名な公園です。
公園内には四季を通して美しい花々が咲き乱れます。春は英国に春を告げる花「水仙」を始め「ブルーベル」や「チューリップ」に「ポピー」、夏には「デルフィニウム」や「ジギタリス」等の涼しい気候風土を得意とする涼しげな花が咲き誇ります。春から初夏は特におすすめの観光シーズンです!
特に息を呑む程美しいのが、本場の「イングリッシュ・ガーデン」や配植の美しい「ボーダー・ガーデン」です!
様々な植物が背の高さや、花や葉の配色等も計算し尽くされ植えられたガーデンはとても見事で、何よりナチュラルに植えられているのが素晴らしく、ガーデニングを趣味とさっる方にとっては聖地と言えるかも知れないおすすめのスポットです!
〖ピーターパン像〗

誰でも知っている「ピーターパン」の物語の舞台は英国、そして「ハイド・パーク」のお隣の「ケンジントン・パーク」に「ピーターパン」の銅像が有ります。
厳密にいえば「ハイド・パーク」側では有りませんが、すぐ傍ですし二つの公園を一緒に「ハイド・パーク」と呼んでいる人も多い様ですのでご紹介します。
この銅像を目当てに日本からやって来る「ピーターパン」ファンも多く、「ハイドパーク」の入り口にも素敵な銅像を観る事が出来ますが、この様にさり気なく彫刻が施されている場所が有ります。
「ハイド・パーク」は、緑や花と共に芸術も楽しめる豊かな森林公園ですので、カメラを片手にこの様な彫刻に目をやりながら歩くのも楽しいですよ!
〖テレフォンボックス〗

「ハイド・パーク」内にはロンドンらしい赤い「テレフォンボックス」があり、とってもフォトジェニックなスポットです!
この公園は世界的にも有名な小説「ジキル博士とハイド氏」や「シャーロックホームズ」のなかにも登場してくる場所であり、小説のファンにとって隠れた人気があります。
もともとは王家の土地だったこともあり、歴史深い場所です。
〖ケンジントン宮殿〗

「ケンジントン・パーク」のすぐ隣には、故「ダイアナ妃」が生前に住んでいた「ケンジントン宮殿」があります。
現在は「ケンブリッジ公爵・ウィリアム王子」と「キャサリン妃」がお住いの宮殿。
宮殿の一部は王室所蔵の博物館となっており、一般客も見学することができます。
〖元狩猟場:緑の森〗

ロンドンは大都会であっても緑豊かな森林公園が沢山あり、「ハイドパーク」も代表する森林公園の一つです。
元々王族の、プライベートな「狩猟場」として使われていた場所だったため、公園内には緑豊かな森林があり、夏には木陰の涼を秋には見事な紅葉を楽しめておすすめです!
一年中緑の芝生の上でランチをするのも、森林公園「ハイド・パーク」おすすめの楽しみ方!遠い昔王族がこの場所を、うさぎやキツネを追って馬を走らせ狩猟場として使っていたのかと思うとロマンを感じますね。
〖ハイドパークの生き物たち〗

森に囲まれた「ハイド・パーク」には可愛い生き物も沢山生息しています。
ちょこちょこっと木をかけ登って行ったり、木の実を抱えてちょこんと立っていたり、時には人の手から食べ物を調達する人馴れした「リス」まで見かける事が出来ます。
あちこちに可愛い「リス」たちが居るので、「ハイド・パーク」の公園内を注意深く探してみて下さいね!
また、「サーペンタイン・レイク」には「白鳥」などの水鳥が沢山おり、公園内を散策していると水辺から離れてお散歩している「カモ」や「アヒル」、「白鳥」に出会う事も有ります。

時には「ひな鳥」の先導をして歩く「親鳥」の姿を見かける事もあり、そんな光景に遭遇すると緑や花だけでなく、ほっこりと癒されます。
更に「ハイドパーク」の様な広大な敷地面積を持つ公園では、警官も「馬」に乗ってパトロールをします。
警官を乗せている「馬」も何だか凛々しく見え、イギリスらしい風景を目の当たりにすることができますよ!
〖冬限定の遊園地〗

「ハイド・パーク」では、冬場限定の移動遊園地がやって来るのをご存知でしょうか。
11月から1月上旬まで、ロンドンっ子も楽しみにしている「ハイドパーク」の冬のイベントでは、ローラーコースターやアイス・スケートも楽しめ、ライブコンサート等も楽しむ事ができるのです!
移動遊園地とは思えない位スケールが大きく、クリスマスグッズを販売しているお店や、飲食物を販売している屋台も沢山出ているので観て歩くだけでも楽しいです。
海外のクリスマスの雰囲気を楽しむ事ができるおすすめのスポットですが、冬はとても寒いので、十分に寒さ対策をして楽しんで下さい!
【ハイド・パーク:ジョギング・コース】
ロンドンの市民ランナーたちの聖地となっている「ハイド・パーク」。特に公園の中心に位置する「サーペンタイン・レイク」の周りは、時間を問わず常にランナーやローラーブレードを楽しむ人たちが行き来しています。
以下では近辺にあり同じく美しい池を持つ「ケンジントン・ガーデン」と「セント・ジェームズ・パーク」を網羅したおすすめの「ジョギング・コース」をご紹介します。

走行距離:約8.5キロ
①.地下鉄「Hyde Park Corner駅」から公園内に入り、左斜め前方に向かう。
②.右手に臨む「Serpentine湖」の眺めを味わいながら直進。
③.「Diana Memorial Fountain」を過ぎて左折したら、遠方に見える「Royal Albert Hall」を目指して進む。
④.「Royal Albert Hall」の手前で右折、今度は「Kensington Gardens」の湖へ。
⑤.再び「Hyde Park」へと続く橋を渡る。
⑥.スタート地点に一度戻ってから「Green Park」を通り過ぎ、「St James's Park」の湖畔を1周してから「Hyde Park Corner駅」に戻る。
【レストラン:The Serpentine Bar&Kitchen】

「ハイド・パーク」内には、散策の途中でランチに立ち寄れるレストラン「サーペンタイン・バー&キッチン」が有ります。
「サーペンタイン・レイク」のほとりにあり、美しい景色を眺めながら食事を楽しむ事ができ、テラス席もありますので、湖や水鳥を眺めながらゆったりと過ごせるのでおすすめです!
朝8時から営業しているので、ランチだけでなくブレックファーストにも便利です。夏の朝テラス席で頂く「フル・イングリッシュ・ブレックファースト」は、ロンドンっ子になった様な気分が味わえて最高です。
【基本情報】
サーペンタイン・バー&キッチン(The Serpentine Bar&Kitchen)
住所:Hyde park,London W2 2UH,England
電話番号:020-7706-8114
営業時間:8時00分~19時00分
【アクセス】
「ハイド・パーク」への行き方は、地下鉄「セントラル線」と「ジュビリー線」の「マーブル・アーチ駅」出口から直ぐです。
「セントラル線」の「ランカスター・ゲート駅」からも、「ピカデリー線」の「ハイド・パーク・コーナー駅」からも徒歩すぐです。
最寄り駅も全部で4つあり、大きな公園ですので、どこの最寄りの駅からでも迷わず行くことができますよ!
駐車場は有料で、駐車できる台数は限られています。
【ハイド・パーク周辺おすすめホテル!:メルキュール・ロンドン・ハイド・パーク】

「メルキュール・ロンドン・ハイド・パーク(Mercure London Hyde Park)」は、静かで緑豊かなハイドパークに隠れている4つ星のブティックホテルです。
「メルキュール・ホテル」は全世界でデザイン性に優れたホテルを展開しているホテルチェーンでその高品質なサービスには定評があります。
5~10分も歩けば「ハイド・パーク」が見えてきますし、「ヒースロー空港」との接続駅となる「パディントン駅」はホテルの真裏なので行き帰りがとても便利です!
「パディントン駅」が超近いので初日と最終日がとにかく楽!
ロンドン市内の観光地へのアクセスも抜群!
デザイン性とサービスに優れた4つ星ホテル!
「メルキュール・ロンドン・ハイド・パーク」の詳細はこちらの記事でご紹介しています!➡【イギリス ロンドン メルキュール・ロンドン・ハイド・パーク】
【基本情報】
メルキュール・ロンドン・ハイド・パーク(Mercure London Hyde Park)
住所:8-14 Talbot Square, Paddington, London W2 1TS
電話番号:020 7262 6699

いかがでしたでしょうか。
年齢や好みを問わず、万人に楽しみを与えてくれるのが「ハイド・パーク」です!
テニスからサッカーまで幅広いスポーツに参加することも、公園のレストランやバーでくつろぎながら飲み物や食事を楽しむこともできます。
また、デッキチェアと自転車のレンタルがあり、歩行が困難な人を案内する無料のドライビング サービスなどもあります。
更に夏には様々なコンサートやフェスティバルが開催され、冬には遊園地のような乗り物、スケートリンク、クリスマス マーケットを楽しむウィンター ワンダーランドが設けられます。
「ハイド・パーク」と「ケンジントン・ガーデンズ」は日中はほぼ1つの公園として機能していますが、夜の早い時間に「ケンジントン・ガーデンズ」は閉園し、「ハイド・パーク」は真夜中まで開園しています。
ロンドンの中心部に位置しているので、観光の際は絶対に訪れておきたい素敵なスポットです!
【基本情報】
ハイド・パーク(Hyde Park, London)
住所:Hyde Park, London
電話:+44 300 061 2000
営業時間:5:00-24:00
行き方:
1)地下鉄マーブル・アーチ(Marble Arch・セントラル線/ジュビリー線)駅出口からすぐ。
2)地下鉄ランカスター・ゲート(Lancaster Gate・セントラル線)駅出口からすぐ。
3)地下鉄ハイド・パーク・コーナー(Hyde Park Corner・ピカデリー線)駅出口からすぐ。
4)地下鉄ナイツブリッジ(Knightsbridge・ピカデリー線)駅出口左の、ナイツブリッジ通りを直進。右に並ぶ3~4軒の店舗を越えたところで差し掛かるパーク・クローズ(小路です)を右折すると、そのまま公園入口に繋がります。
駐車場:有り
料金:入場無料
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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