オーストラリア シドニー コッカトゥー島
- 私の旅行記
- 2020年4月11日
- 読了時間: 7分
更新日:2020年12月30日

こちらは、シドニー湾に浮かぶ最大の島で「パラマッタ川」と「レーンユウヴ川」の合流地点にある監獄島「コッカトゥー島」です!
この遺跡はイギリスの流刑の地としてのオーストラリアの歴史を残す文化遺産の1つとして、2010年に世界文化遺産に登録されました。

現在ではキャンプ場も整備され、シドニー湾にかかる「ハーバーブリッジ」を一望することができる観光スポットとしても人気があります。
キャンプ場や宿泊所もあり、街の喧騒を離れゆっくり1泊して、移り行く時間を楽しむのに最適です。
【歴史】

「コッカトゥー島」はもともと先住民アポリジニの住む島でしたが、1803年にニューサウスウェールズの総督が「コッカトゥー島」に刑務所・少年院・監獄を設置することを決め、それ以来この島は受刑者たちの生活の場として使われてきました。
後に「コッカトゥー島」では砕石が行われ、受刑者たちは※船渠(せんきょ)として役務に従事させられていました。
船渠では、1992年に閉鎖されるまで巡洋艦など多くの船が建造され、オーストラリアの発展を支えていました。
〖※船を建造,修理,あるいは係留するための施設〗

1847~1857年にかけて、囚人たちの手によってオーストラリア初の「フィッツロイ・ドック」が建設、更に1882~1890年には第2の「サザーランド・ドック」が作られ、オーストラリア海軍の船舶の停留場として使われるようになっていきます。
第二次世界大戦中、シンガポールが日本軍に陥落したことを受け、この「コッカトゥー島」の重要度は増し、戦争中には20隻ものが造船され、戦争へと旅立っていきました。
戦後は海軍だけでなく民間の船舶の為に使われ、1992年にその役目を終えたそうです。
【アクセス】
「コッカトゥー島」へは「サキュラー・キー」や「ダーリングハーバー」からフェリーで行くことができます。
「サーキュラ・キー」・「フェリー・ターミナル5番乗り場」:フェリーで約30分。
「ダーリングハーバー」:フェリーで約15分。
フェリーといってもシドニーではフェリーもバスや電車と同様に公共交通機関なので気軽に乗ることができます。特にオパールカード(日本でいうスイカ・イコカなどのICカード)を使用するとお得です!
フェリーの中からは、シドニー沿岸部の美しい光景を目にすることが出来ます。沿岸部の高級住宅街や岸に泊まっているヨットなどを眺めながら向かいましょう!
また、「ハーバーブリッジ」が見えますので、多くの人が記念写真を撮っています。船にはデッキがついているので、外で写真を撮ることが出来ますよ!
【島内を散策】

「コッカトゥー島」は、世界遺産でありながらも入場料は無料!
特にフェリー運航時間中は出入り自由だそうです!

「コッカトゥー島」桟橋に到着し、上陸するとまずは広場にでます。
すぐ横にはインフォメーションがあり、そこに島内マップがあるので受け取って見学するとわかりやすくていいです。
※インフォメーションセンターは10時~16時の営業。
〖工場跡(造船基地)〗

島南側には、フェリーのタービンなどを造っていた工場跡( 造船基地 )があります。
中に入るとすぐに天井が高く続いており、薄暗くて、ひっそりとしていて、ひんやりとした空間です。船のサイズがどれくらい大きいものだったか、規模の大きさに驚かされます。
他にも作業所跡に入る通路が続いていたりするので、気になる方は是非行ってみてください!また、タイミングが合えば、至る所にアートが施されているアートイベントをやっていたりするそうです。
〖トンネル〗

「コッカトゥー島」にはいくつかトンネルがありますが、その中の2カ所が現在通ることが出来ます。
このトンネルの役目は、島のショートカットコースとしてだけでなく、第二次世界大戦時には、避難壕としての役割も果たしていました。実際に通って見ると、トンネルを支えている木の柱に歴史の深さを感じます。
特に「ドック・レッグ・トンネル(Dog-Leg-Tunnel)」は、入り口から出口が見えないため、本当に洞窟探検をしているかのようにドキドキして楽しいこと間違いなしです!
【ツアーに参加】

「コッカトゥー島」には、刑務所・少年院・監獄なども設置されており、20世紀の間では、オーストラリア最大の船渠が設けられていました。
2010年にはUNESCOの世界遺産に、他の10の遺産と共に「オーストラリアの囚人遺跡群」の1つとして登録されました。
そんな「コッカトゥー島」では歴史を学べるツアー等、各種ガイドツアーに参加できます。是非「コッカトゥー島」の歴史をガイド付きツアーで巡りながら学びましょう!

〖概要〗
出発時間:10.30am, 11.30am, 1.30pm, 3.00pm
料金:大人 $10 / 子供は無料
予約:当日「コッカトゥー島」インフォメーション・センターにて予約できます。
時間:45 分間
また、90分間のナイトツアー(予約:http://www.cockatooisland.gov.au/haunted-tours)、
希望により、60分間・90分間のガイド付きグループツアーを予約することもできます。
(予約:http://www.cockatooisland.gov.au/whats/group-tours)
そのほか、船渠の展示・シネマ・カヤック体験・各種スポーツ・子供のイベント・年末の花火鑑賞等各種アクティビティが盛りだくさんです。
公式サイトはこちらから → http://www.cockatooisland.gov.au/events

ちなみに、「コッカトゥー島」にはテントサイトがあり、この島に宿泊する事も可能です。
1泊100ドルしないくらいと少々高めですが、気になる方は是非記念に宿泊してみてはいかがでしょうか。
〖コッカトゥー島マップ〗

マップ:http://www.cockatooisland.gov.au より
【飲食施設】

「コッカトゥー島」には、カフェバー・レストラン・BBQ施設などが揃っています。
〖Marina Cafe and Bar〗
ラップ、サラダ、ピザ等のカフェメニューが、ビールやワインと共に楽しめます。
営業時間:金曜日 11:00am – 3:00pm / 土・日曜日 10:00am – 4:30pm
〖Societe Overboard〗
ブリトー、ハンバーガー、フィッシュ&チップスなど、各種朝食・昼食メニューが揃っています。
こちらでも、ビールやワインと共に楽しむことができます。
営業時間:月曜日~木曜日 8:30am – 5:00pm / 金・日曜日 8:30am – 7:00pm / 土曜日 8:30am – 9:00pm
〖BBQ PACKS MENU〗
48時間前までに、BBQの材料パックを予約することができます。
BBQ PACKSの内容はこちらから → BBQ Packs PDF
予約はこちらから → 電話:(02) 9555 5586、0434 372 260
または email: societecatering@bigpond.com
【注意点】

シドニーは南半球に位置するため、季節が日本とは逆になります。1年を通じて過ごしやすい気候ですが、昼と夜で温度差が激しいため、1枚羽織れるものは用意しておいた方が良いでしょう。
ベストシーズンは夏にあたる11月~2月になります。特に「コッカトゥー島」は島のため、建物内にいる時以外は、強い紫外線をもろに受けることがあります。
そのため、サングラス・日焼け止めは必須です。冬は10度以下になることはほとんどありませんが、風が強いため厚手のコート・ジャケットが必要です。

いかがでしたでしょうか。
オーストラリアの軍艦島とも言える「コッカトゥー島」。「コッカトゥー島」は、島全体が観光スポットになっている場所ですので、歴史を肌で感じる事のできる穴場的に楽しめるスポットです。
「コッカトゥー島」全体は1日あれば十分回ることができます。無料で配られている案内パンフレットに沿って回れば、当時の歴史を感じながらゆっくりと散策ができます。

また、この島の高台からはシドニーの街が一望でき、「ハーバーブリッジ」やシドニー市街地。天気がいい日には、この展望台からぼーっと眺めているだけでもいいかもしれません。
更に、「コッカトゥー島」は年末の「シドニー湾」の花火を見る絶好のポイントでもあります。観光客にはあまり知られていませんが、地元ではかなり人気があります。
宿泊施設もありますが、限りがありますので興味がある方は早めに予約しましょう!シドニー中心部から船で行くことができてしまうこの島で、歴史を感じる旅に是非出かけてみませんか。
【基本情報】
コッカトゥー島
住所:Cockatoo Island, Sydney Harbour, NSW 2000
電話:+61 2 8969 2100
営業時間::毎日 (入場無料)
公式サイト:http://www.cockatooisland.gov.au/
アクセス:「サーキュラー・キー (Circular Quay)」ま
たは「ダーリングハーバー」 から「コッカトゥー島」までフェリーを利用。
※詳しくは上記参照。
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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