ハワイ オアフ島 カメハメハ大王像
- 私の旅行記
- 2019年6月24日
- 読了時間: 8分
更新日:2020年12月31日

こちらは、オアフ島ホノルル「ハワイ州最高裁判所」である「アリイオラニ・ハレ」の前庭にそびえ立つ「カメハメハ大王像」です!
金色のマントとヘルメットという古代ハワイの衣装をまといポーズをとるのは、ハワイ諸島を統一し「ハワイ王国」を築き上げた「カメハメハ一世(1758推定~1819)」。
言わず知れたハワイの偉大な王様です。ポーズにはちゃんとした意味があり、左手の槍は「平和」を象徴・掲げた右手はハワイの「繁栄」を表しています。
【カメハメハ大王の歴史】

「カメハメハ大王」の国家統一の物語は、ハワイ島北部の「カパアウ」で生まれ叔父であり〖ハワイ島〗の首長「カラ二オープウ」に預けられるところから始まります。
「カラ二オープウ」に預けられた「カメハメハ」は、彼のもとで戦士としての訓練を受け、徐々に頭角を現してきました。
やがて老いてきた「カラ二オープ」は、亡くなる際に息子である「キーワラオー」の王位を、そして甥である「カメハメハ」には、守護神である「クーカーイリモク」の管理を任せます。
しかし、「カラ二オープ」の息子「キーワラオー」は、外様であり自分より身分の低い「カメハメハ」が重要な職務を行うことに不満を持ちます。
そして、「キーワラオー」は軍勢を集め、「カメハメハ」を滅ぼそうとするのです。ところが、その年のうちに「カメハメハ」に返り討ちにされてしまいます。

「カメハメハ」は「キーワラオー」を討ち取ったとはいえ、〖ハワイ島〗はその後、〖カウ〗の「ケオーウアクーアフウラ」・〖ヒロ〗の「ケアヴェマウヒリ」などの勢力と合わせて3つに分裂してしまいます。
〖カウ〗の「ケオーウアクーアフウラ」と〖ヒロ〗の「ケアヴェマウヒリ」が攻め合っているなか、「カメハメハ」は〖マウイ島〗に攻め込みました。
そして、〖カウ〗の「ケオーウアクーアフウラ」が〖ヒロ〗の「ケアヴェマウヒリ」を滅ぼしたのち、〖マウイ島〗の侵攻で勝利を収めた「カメハメハ」は軍を〖ハワイ島〗に返します。
その後、〖カウ〗の「ケオーウアクーアフウラ」と「カメハメハ」が〖ハワイ島〗で衝突するかと思いきや、予期せぬ形で「カメハメハ」が優勢に立つのです。
それは、〖カウ〗の「ケオーウアクーアフウラ」軍を「キラウエア火山」の噴火が襲ったのです。
〖ハワイ島〗・「キラウエア火山」の近郊を進軍していた〖カウ〗の「ケオーウアクーアフウラ」軍は、この火山の噴火に直撃してしまいます。
兵士は溶岩に飲み込まれ、多くの戦力を失ってしまいます。

そして1792年に〖ハワイ島〗を統一。1794年までに〖マウイ島〗・〖モロカイ島〗・〖ラナイ島〗を手中に治めました。
そしてその後、〖オアフ島〗に攻め込む際には、西洋人から学んでいた英語を活かし、大砲・鉄砲・火薬を用意し、カヌーの先端に括りつけ、「ワイキキビーチ」から「カハラ」にいたる海岸に上陸し、〖オアフ軍〗を圧倒的な戦力で追い詰めます。
「カメハメハ」は、「キャプテン・クック」の〖ハワイ島〗上陸にあたり、大砲・鉄砲・火薬の存在を知り得たのです。
そして「ヌウアヌ・パリ」の崖にて〖オアフ軍〗を全滅させ、〖オアフ島〗を制圧したことで、〖ハワイ島〗から〖オアフ島〗までの統一が1795年に成立します。
1795年〖ハワイ王国〗を建国後、〖カウアイ島〗・〖二イハウ島〗への侵攻は、嵐や戦士の間でのペストの流行などで諦めざる得ず、戦うことなくして1810年「カメハメハ」の統治する〖ハワイ王国〗へ加入することになり、同年〖ハワイ全島統一〗を成し遂げたのです。
その後〖ハワイ王国〗は、1893年の崩壊まで約100年間王政を維持しました。
優れた外交能力をもった「カメハメハ」が存在していた24年間は、西洋諸国とも良好な関係を保ち、最も平和な時代だったと言われています。
【カメハメハ大王像は4体ある】
〖オアフ島:ホノルル〗

最も有名なのがオアフ島・ホノルルにある「カメハメハ大王像」でしょう。
「ハワイ州最高裁判所」である「アリイオラニ・ハレ」の前庭にそびえ立ち、観光スポットしても非常に人気があります。
この「カメハメハ大王像」は、1878年に「キャプテン・クックによるハワイ発見100周年」を記念してイタリアで作られた像になります。
しかし、この像を乗せた輸送船がハワイへ向かう途中に沈没し、現在建てられているこの像は、再度作られた2代目となります。
では、初代の像はどこにあるのかと言うと、、、。
〖ハワイ島:カパアウ〗

実は、初代の像は2代目を制作している最中に奇跡的に発見され、1912年に「カメハメハ一世」生誕の地とされるハワイ島カパアウに建立されています。
「ノースコハラ」にある「旧コハラ裁判所」前に建ち、初代の像である風格を醸し出しています。
〖ハワイ島:ワイロアパーク〗

ハワイ島の「ヒロ湾」に面した「ワイロアパーク」に建てられているのが最も新しい「カメハメハ大王像」になります。
1997年にカウアイ島のリゾート地に建てられたこの像は、他の3体とは別の鋳型で作られており、高さ4.2メートルと3体の中でも最も大きな像です。
元々はカウアイ島に建てられるはずでしたが、カウアイ島は「カメハメハ大王」の制圧に屈指なかった島とあり、設置にあたり島民からのクレームが起こりました。
そこで移動されたのが、「カメハメハ大王」と関係が深いハワイ島でした。
〖ワシントンDC:アメリカ合衆国国会議事堂〗

「カメハメハ大王像」は、本国アメリカにも存在しています。
1959年に、ハワイが米国の領土からハワイ州になったことを記念して作られた4体目(時系列では3体目)の像です。
「ワシントンDC」の「国会議事堂」にある「National Statuary Hall(ナショナル・スタチュアリー・ホール)」と呼ばれる銅像のコレクションルームに置かれています。
「カメハメハ大王像」の中でも特に重いこの像は、なんと5tを超える重量を誇ります。
ハワイ州出身のオバマ氏が大統領になったことを受け、2008年以降はより目立つ場所に移動され、多くの方の目に触れているそうです。
【カメハメハ大王像のモデルは別人!?】

「カメハメハ大王像」を見てみると、筋骨たくましくとてもハンサムですが、実は別のモデルがいたというのは有名な話しです。
モデルについては諸説あり、建立当時の王「カラカウア」の知人・宮延の中から美男子を選んだ・パーツ別のモデルが数人いた。などという話もあります。
また、「カメハメハ一世」は身長2メートル近くある巨漢だったとも言われています。上記の写真「カメハメハ一世」の肖像画を見る限り体格はとても良さそうです。
ちなみに、「カメハメハ」とはハワイ語で孤独な人・静かな人という意味です。
【キング・カメハメハ・デー】
毎年6月11日は、「カメハメハ一世」の功績を称えるハワイ州の祝日「キング・カメハメハ・デー」です。
その歴史は古く、1871年にハワイ王国5代目王「カメハメハ五世」によって制定されました。
現在、6月11日直前の週末には、銅像に長い「レイ」を掛ける「デコレーション・セレモニー」や、「ダウンタウン」から「ワイキキ」までの「フローラル・パレード」などを行う祭り「キング・カメハメハ・セレブレーション」が開催されています。
【カメハメハ大王の遺骨はどこに?】
「カメハメハ大王」は、晩年をハワイ島カイルア・コナで過ごし、その地で亡くなりましたが、偉大な王の骨には強力な「マナ(霊力)」が宿っていると言われていたため、そのパワーを悪用されないよう、遺骨は親近者によって密かに葬られたそうです。
しかし、現在でも遺骨の安置場所は明らかになっておらず、謎に包まれたままなのです。
【アクセス】
〖レンタカー〗
「カメハメハ大王像」の前の道は、「ワイキキ」方面への一方通行の「south king street」ですので、「ワイキキ」方面からは、「Ala Moana Blvd」を進んで「Ala Moana Blvd」に向かういます。
途中右折して「Alakea St」に入り、 3 番目の交差点で右折して「S King St」に入ると「カメハメハ大王像」の前を通ることができます。
【駐車場】
〖パーキングメーター〗:
「カメハメハ大王像」近く「S キングSt」沿いの像の道路反対側道路沿いに「パーキングメーター」があります。
空いていなかった場合は、「パンチボウルst」へ右折し、左側道路沿いの「パーキングメーター」へ。
または、「パンチボウルst」へ右折してすぐ右に「パーキングメーター」の駐車場があります。
「S King St」で左側の駐車場を探していると「パンチボウルst」への左折は、道路が空いていないと難しいので気を付けて下さい。
〖イオラニ・パレス内駐車場〗:
「S キングSt」を左折し、「リケリケ St (Likelike St)」に入り、左折して駐車場に入ります。
〖地下駐車場〗:
「S ベレタニアSt」と「S キング St」の間の「Punchbowl St」から左折して入ると地下駐車場があります。
高さ制限:2.05m
営業日:月 ~ 日
営業時間:6am~6pm
駐車料金:コインパーキング
15分 $0.25
1 時間 $1.00
2 時間 $2.00
〖ザ・バス〗
「ワイキキ」の「クヒオ通り」山側バス停から「2番」・「13番」・「19番」・「20番」のどれかに乗車すれば、約30分で「カメハメハ大王像」の近くのバス停に到着します。
バス停からは、徒歩約5分で「S キング St」目的地へ向かいます。往路は「カメハメハ大王像」前の「S キング St」バス停からです。
いかがでしたでしょうか。
「カメハメハ大王像」は、オアフ島やハワイ島に訪れた際には、きっと訪れるチャンスがあると思います。
「カメハメハ大王」について少しでも知っておくと、「カメハメハ大王像」を見学する際に違った目線で楽しめるかもしれません。
より楽しく、より学びの深いものになるとハワイ旅行が何倍も楽しくなると思います。
※「カメハメハ大王」の歴史には諸説ありますので、本記事でご紹介した内容の正確性については保証しかねることをご了承ください。様々な諸説を知り、自分なりに考察するのも楽しみ方の1つですので、1つの参考として理解していただけると幸いです。
【基本情報】
カメハメハ大王像
住所:住所:417 S.King St, Honolulu, HI Alli’Iolani Hareの前庭
アクセス:「クヒオ通り」山側バス停から「2番」・「13番」・「19番」・「20番」のどれかに乗車すれば、約30分で「カメハメハ大王像」の近くのバス停に到着します。バス停からは、徒歩約5分で「S キング St」目的地へ向かいます。
【基本情報】
司法歴史センター
住所:417 South King St.(ハワイ州最高裁判所内)
TEL:808-539-4999
開館時間:月~金曜8:00~16:00
料金:入場無料
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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