ハワイ オアフ島 チャイナマンズハット
- 私の旅行記
- 2019年7月10日
- 読了時間: 7分
更新日:2020年12月30日

こちらは、オアフ島東海岸にある「クアロア・リージョナルパーク」内にある無人島「チャイナマンズ・ハット」・別名「モコリイ島」です!
オアフ島「ウィンドワード」側にある「カメハメハ・ハイウェイ」の角を曲がると、「カネオヘ・ベイ」の静かな海にまるで彫像のような小島が人目を惹きます。
19世紀に「クアロア」にあった、サトウキビ・プランテーションで働いていた中国人が被っている帽子の形に似ていることから「チャイナマンズ・ハット」と呼ばれ、「モコリイ」はハワイ語で「小さなトカゲ」を意味します。
「モコリイ」の由来は、火山の女神「ペレ」の妹「ヒイアカ」が「モオ(ハワイ語でオオトカゲ)」を倒したという伝説。
「ヒイアカ」は、「モコリイ」という名の獰猛な「モオ」を、「ペレ」が送ってくれた稲妻の力を借りて倒し、その尻尾を目印として海に固定したと伝えられています。
「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」の面積は約0.05平方キロメートル・高さ約63メートル。
【生態系】

「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」は、ホノルル市および群によって所有されており、「クアロア・リージョナルパーク」の一部となっています。
よって、「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」には「クアロア・リージョナルパーク」の規制が適用されます。
また、州と連邦政府の法律によって原生植物が守られています。過去には、白い尻尾の鳥と赤い尻尾の熱帯の鳥が生息していました。
現在は、「ウェッジテールシーアーウォーター」が巣を作り、生息しています。
1940年代には、ネズミが生息するようになり、「ウェッジテールシーアーウォーター」の卵や雛を捕食しはじめ、生態系を脅かすようになりました。

そのため、「DOFAW」と「ボランティアグループ」が2002年にネズミの駆除を行い、その結果その年131匹の「ウェッジテールシーアーウォーター」の雛が孵りました。
しかし、近年では外来種の「イエロークレイジーアント」というアリが「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」に生息し、「ウェッジテールシーアーウォーター」を再び脅かしています。
「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」で育つ多くの植物は原生生物ではありません。
2005年に行われた調査では、72種の植物が確認されましたが、そのうちなんと52種が外来種で、原生植物はわずか20種でした。
【チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)にまつわる伝説】

ここ「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」には、今も語り継がれる美しい女神に退治された「大トカゲの伝説」が残されています。
ハワイアンの伝説によると「女神ヒ・イアカ」は、姉である「火の女神・ペレ」の命令を受け、「ハワイ島」から「カウアイ島」へ旅始めました。
旅の途中に「ヒ・イアカ」は「オアフ島」の「クアコア」にさしかかります。「クアコア」という場所は、「コオラウ山脈」からの尾根は海に切り立つようなかたちで海でており、当時の交通の難所でした。
そして、このあたりには「モコリイ」という名の巨大な「トカゲ(モ・オmo’o)」の化け物が住んでおり、「モコリイ」は旅人の金品を盗むだけでなく、生き血を吸って命まで奪うため、旅人から恐れられていました。

ある日、「モコリイ」は美しい「ヒ・イアカ」が旅しているのを知り、彼女を捕らえようと待ち受けました。
「モコリイ」は「ヒ・イアカ」を人間の娘だとばかり思い違いをしていたのです。
「ヒ・イアカ」が「クアコア」に近づくと、「モコリイ」は物陰から跳ねるように飛び出して彼女の行く手をさえぎりました。
近づいてきた「モコリイ」に気がついた「ヒ・イアカ」は神の霊力を駆使して、大立ち回りの末「モコリイ」を退治してしまったのでした。
「ヒ・イアカ」は、「モコリイ」の巨大胴体を交通の難所だった切り立った尾根の崖の下に伸ばし、道にしてしまい、それ以来人々は自由にに尾根の麓を行き来できるようになったといいます。
そして「ヒ・イアカ」は、残った尻尾を海に放り投げ、海にも落ちた尻尾はそこで島になりました。
人々はそれ以来、その島を「モコリイ島」と呼ぶようになったそうです。
【クアロア・リージョナルパークからチャイナマンズ・ハット(モコリイ島)へ!】

「クアロア・リージョナルパーク」から「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」までは、カヤック、技術が見合っている場合は「スタンドアップ・パドル・サーフボード」で探検することができます。
また、干潮であることを必ず確認してください。
「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」に着くと、オアフ島風上側の息をのむような絶景と美しいエメラルド、コオラウ山脈を楽しむことができます。
また、島の裏側からは「カネオヘ」と「カイルア・ベイ」を分ける、オアフ島の「モカプ半島」を眺めることができます。

カヤックをレンタルする場合、「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」には2つのビーチがありますが、「Kailua Sailboards and Kayaks{0}」を訪ねて下さい。
「カイルア・ビーチパーク」の少し手前にレンタルショップで、シングルカヤックやダブルカヤックを、半日・4時間・1日・1週間のレンタルが可能です。
また、ガイドツアーの利用もできます。
ただし、オアフ島の民間業者は日曜日にはカヤックをレンタルしないので、注意してください。
「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」は浅瀬の岩礁に囲まれているため、引き潮時には歩いて渡ることも可能です。
【アクセス】
〖レンタカー〗
「ワイキキ」から「クアロア・リージョナルパーク」へレンタカーで行く場合、、、
①「ワイキキ」からH1 WESTフリーウェイに乗る。➡②EXIT 20Aで降り、Likelike Hwy(63号線)へ。➡③「カネオヘ」のインターチェンジで、右側の「Kahekili Hwy(83号線)」へ。➡④そのまま進むと道なりに、「Kamehameha Hwy(同じく83号線)」に変わるので、「Kamehameha Hwy」を直進。➡⑤「クアロア・ランチ(Kualoa Ranch)」手前の右手海側に入口があります。
※所要時間約50分。
〖ザ・バス〗
「ワイキキ」から「クアロア・リージョナルパーク」へザ・バスで行く場合、、、
まず「ワイキキ」から「アラモアナショッピングセンター」まで、「8番」「19番」「20番」「42番」の「ザ・バス」で向かいます。
「アラモアナショッピングセンター」から、「55番バス」に乗車し、「クアロア・リージョナルパーク」前で下車します。(バス停はパーク入口の少し先)。
※所要時間約90分。
【クアロア・リージョナルパークについて】

ハワイ語で「先祖からの長い伝わり」という意味を持つ「クアロア」。
「クアロア」は、その昔聖なる場所で、現在はアメリカ合衆国の「国家歴史登録財」に登録されています。
「カネオヘ湾」に面しており、沖には「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」が浮かんでいます。
「クアロア・リージョナルパーク」には、広大な芝生が広がっており、高速道路からの雑音も聞こえないため、バーベキューやピクニックを楽しむ地元の家族連れやグループで賑わいを魅せています。
ビーチも近くにあるのですが、狭く浅瀬で石がごろごろしているため、海水浴には不向きですが、シュノーケリングを楽しむ事はできます。
「クアロア・リージョナルパーク」は、ビーチで遊ぶよりも雄大な自然を眺めながら芝生でごろごろするのに向いています。
また、申請すればキャンプも可能です。トイレやシャワーの設備もあるので安心です。
ただし、お店が近くにないので食料や飲料は事前に用意し、持ち込むことを忘れないようにしましょう。
【基本情報】
クアロア・リージョナルパーク
住所:49-479 Kamehameha Hwy, Kaneohe, HI 96744
電話番号:(808) 237-8525 (ホノルル市郡パーク&レクリエーション課)
営業時間:7時00分~20時00分
駐車場:あり
設備:
・トイレ、シャワー、更衣室、BBQ施設あり。
・キャンプサイトあり。キャンプは前もって申請要。詳細はホノルル市郡パーク&レクリエーション課(237-8525)へ。
注意事項:海中では季節によって、Portuguese Man-of-War(Portuguese Man o' War)と呼ばれる電気クラゲ(カツオノエボシ)に注意してください。
いかがでしたでしょうか。
「クアロア・ランチ」では「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」を周りを巡るツアーなどがあるので、興味のある方は是非参加してみてください。
干潮時には「チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)」まで遠浅になるため、歩いて渡ることが出来ます。
30分ほどで渡れるが穏やかながらも波もあり、海底は足をけがする恐れがあるので、裸足では歩かないようにしてください。
ま、たシュモクザメがいるので挑戦する人は十分に注意が必要です。
万が一の場合は自己責任になります。
【基本情報】
チャイナマンズ・ハット(モコリイ島)
住所:49-479 Kamehameha Hwy., Kaneohe
入場料:入場無料
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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