メキシコ カンクン ピンクレイク
- 私の旅行記
- 2019年5月9日
- 読了時間: 14分
更新日:2020年12月31日

こちらは、「カンクン」 近郊「ユカタン半島」の北側にある真っピンク色の天然ラグーン(塩田 )「ピンクレイク」です!
ここ「ピンクレイク(別名:ピンクラグーン)」は、 もともと観光地として有名ではなく、 2016年頃から「インスタ映え」するという理由から人気に火が付き、現在では旅行代理店のツアーも組まれるほどの人気観光スポットとなっています。
最近ではTV番組で紹介されたり、加工なしでも「インスタ映え」するほどの美しさから世界的に人気急上昇し、日本からも多くの観光客が「ピンクレイク」へ足を運んでいます。
すでに「The Most Instagram-Worthy Spot(最もインスタ映えする場所)」という名誉な称号までもらっているほど。
今回は、そんな「ピンクレイク」の魅力やアクセス方法、さらに「ピンクレイク」の楽しさがたっぷりと味わえる「おすすめツアー」についてご紹介させていただきます。
【ピンクレイクとは?】

「ピンクレイク」とはその名の通り、水面が鮮やかなピンク色で輝く塩水湖のことです。
メキシコの「ユカタン半島」の東海岸に位置する小さな漁村「Las Coloradas(ラスコロラダス)」にあり、正式には「Pink Lagoon(ピンクラグーン)」と呼ばれています。
塩を生産している企業が、塩を取るために人工的に作り出した塩田で、この「ピンクレイク」は企業の私有地でもあります。
ここはかつて、「ラスコロラダス」は塩鉱山の町だったため、塩の山が多く、塩水湖に流れ込む塩分量も非常に多いものでした。
そのゆえ、水中の塩分濃度が増えていき太陽の日射によって水は蒸発し始め、水域内の微生物濃度が増した後、現在のような姿へと変化していきました。
〖なぜピンク色?〗
「ピンクレイク」内には赤い色素を持つ微生物とブラインシュリンプが大量に生息しており、化学物質によってピンク色に染めていきます。
塩水湖の水が蒸発していくと微生物が姿を露呈し、それが水面をピンク色に反映してくるというわけです。
彼らが生息するところは塩分が強いところですので、実際に「ピンクレイク」に入ると、強い塩分でプカプカ浮き上がるのだとか。
ちなみに、「ピンクレイク」に生息する「フラミンゴ」がピンク色をしている理由も、こうした色素を持つ微生物を食べることによりピンク色に変色しているからなのです。
【魅力・見どころ!】
〖世界一美しいピンクレイク〗

「ピンクレイク」は、実はカンクン近郊の他にも【オーストラリア】や【セネガル】など世界各地に存在しています。
そしてその中でも、「ラスコロラダス」の「ピンクレイク」が世界一美しいと絶賛される理由は、部分部分で成分の配分が異なるため、ピンクではなくコバルトブルーの色合いをしている部分があり、全体的なコントラストが抜群なため。
「ピンクレイク」はとてもロマンチックな光景ですので、家族旅行やバッグパッカーが訪れるだけでなく、最近では新婚旅行・ハネムーン先として選ぶ方も多くいます。
また、風がないときには湖面に空が映り込むなど、まるで【ボリビア】にある「ウユニ塩湖」のような美しさもあります。湖面に空の青が移り、色の変化も楽しむことができます。
〖ピンク色のフラミンゴ〗

「ピンクレイク」にはピンク色をした「フラミンゴ」も多く集まり、彼らの体がきれいなピンク色をしているのは、「ピンクレイク」に生息するプランクトンを食べているからなのです。
プランクトンに含まれている赤い色素が「フラミンゴ」に反映されるのですが、このプランクトンを食べない「フラミンゴ」は色素が抜けて白くなっていきます。
ピンク色の水面に、数多くの「ピンクフラミンゴ」がくつろぐ光景はまるで別世界のような美しさ。このように「ピンクレイク」では、珍しくて鮮やかなピンク尽くしの風景を堪能することができます。
【アクセス】
「ピンクレイク」は、メキシコ・ユカタン半島の北側にある「ラスコロラダス(Las Coloradas)」という小さな町にあります。
「ラスコロラダス」は高級リゾート地で有名なカンクンから遠く、「ピンクレイク」に行くまでにかなり苦労した。という声もよく聞かれます。
「ピンクレイク」が「インスタグラム」で注目され始めたのは2016年と近年のことで、カンクンに比べるとほとんど観光地化されていません。
中には「ピンクレイク」と勘違いして別の場所へ行ってしまった。という残念なケースさえあります。せっかくの大切な旅行ですから、事前にきっちりプランを練ってから行った方が安心して楽しめますよね。
アクセス方法は、、、
①.ツアーに参加する
②.自力でバスで行く
③.自力でレンタカーで行く
〖ツアー〗

※【ツアーを選ぶ際の注意点】※
「ピンクレイク」に行ける「ツアー」の中でも見所を1日に詰め込んだプランが人気なのですが、中には詰め込み過ぎな「ツアー」もあります。おすすめなのは「ピンクレイク」・「チチェンイッツァ遺跡」・「セノーテ・イキル」の3ヵ所を巡るツアーなのですが、中にはこの3に加え「グランセノーテ」にも行く「4ヶ所セットツアー」があります。
「4ヶ所巡る」=「各スポットでの滞在時間がかなり制限される」➡ゆっくりと楽しむことができないからです。たとえば、「4か所巡るツアー」の「フォトジェニックツアー」は写真を撮ることがメインの目的なので、とにかく滞在時間が短く、「ジャングルツアー」や「天然泥パック体験」などがありません。

また、「セノーテ・イキル」では下まで降りることもなく、上から見下ろすだけで、下からの絶景を見られないといいます。☝
「カンクン」での滞在時間があまりない方(ツアーに使える日が1日のみなど)には「4か所セット」でも良いかもしれませんが、「ツアー」に参加できる日が2日あれば、できれば「グランセノーテ」は別日に行くことをおすすめします!
【メリット】
・ホテルまで送迎付きでとにかく安心。
・車に乗っているだけで必見スポットを一気に回ってくれるため、とにかく楽。
・ガイドさんは知識豊富で説明が丁寧で面白い。
・それぞれの見所にベストタイムに行ける。
・どの時期でも確実に「ピンクレイク」が見られる。
【デメリット】
・値段が高い
※ただし、実際参加すれば「安心感・充実度・満足感」で高かったと思うことはまずないでしょう。
「グランセノーテ」についての詳細はこちらの記事ご覧ください!➡
「チチェンイッツァ遺跡」についての詳細はこちらの記事をご覧ください!➡
「セノーテ・イキル」についての詳細はこちらの記事をご覧ください!➡
〖バス〗

「カンクン」から「ピンクレイク」に行くまでの費用を出来る限り抑えたい。という方におすすめなのは、やはり「バス」でアクセスする方法です。
代金はタクシーを使用した場合を考えると、往復で約340~421ペソ(約2000~2500円)ほど。
もちろん金額はレートによって変動しますが、「バス」の移動が最安値なのは確実です。
「カンクン」から「バス」を使用する場合は、中心地にある「ADOターミナル」まで行き「NorEste」というバス会社の「ティミジン行き」に乗ります。
※冬の期間は「カンクン」~「ティジミン」間には1時間の時差があるため、「ティジミン」には9:30amごろ到着します。
所要時間は片道3~5時間ほどで、バス代は片道123ペソ(約707円)ほど。出発が朝7:30とかなり早く、「ピンクレイク」は人気スポットですので、事前予約することをおすすめします!
「ティミジン」に着いたら、10:30発の「ラスコロラダス行き」のバスに乗り、「ピンクレイク」へ向かいます。
※ここで「Rio Lagartos行き」に乗らないよう注意しましょう。
先ほども述べたように、冬の期間は「ティミジン」は「カンクン」と時差がありますので、1時間遅くなるので時計を必ず直して下さい。
「ティミジン」から「ピンクレイク」までの所要時間は1~1時間半ほど、バス代は片道50ペソ(約287円)です。12時頃に「ラスコロラダス」に到着し、「ピンクレイク」の目の前で降ろしてくれます。

【帰り】
帰りは、「Las Coloradas」を16:00時発です。これが唯一のバスなので乗り遅れないようにしましょう!
行きに降りたところと同じ場所(ピンクラグーンの目の前)から乗れます。
16:30発(もしくはそれ以降)の中間地点「ティジミン」➡「カンクン行き」の「バス」に乗り換えます。
※このバスは「Las Coloradas発」のバスを待ってくれることが多いです。
カンクン到着は午後9時くらいになります。
※【注意事項】※
①.偽物「ピンクレイク」に要注意!
日本人の間では「ピンクレイク」という名前が有名なのですが、正式名称は「Pink Lagoon Las Coloradas」、「ラス・コロラダス(村名)のピンクラグーン」です。
「ピンクレイク」という名前の別の場所(リオラガルトスという街から船で行く)が近くにあるので、間違えてそちらに行かないように注意してください。
②.バスの本数がかなり少ないので、乗り遅れないよう要注意!
バスの本数はとても少ないので、絶対に遅れないようにしましょう!
特に、中間地点の「ティミジン」から「ラスコロラダス」まで行く「バス」は、1日3本ありますが、日帰り旅行者の選択肢は10:30am発のみです。
※他の2本は、13:30と、20:00発になります。
帰りも同じく、1本のみで2019年1月の情報では、「ラスコロラダス」➡「ティミジン」のバスは16:00発でした。
※帰りは、バスの時間が年や季節によって変化します。15:00、16:00、16:30など、情報が錯綜しているのが事実です。残念ながら確かな情報がなく、「ティジミン」のバスターミナルで直接聞くのがベストです。
③.バス内は極寒ですので、防寒対策をしっかりしていきましょう!
「カンクン」と「ティミジン」区間のバス車内は冷蔵庫並みに寒く、外の気候は温暖ですが、「カンクン」から「ティミジン」行きのバス車内は、どれに乗っても極寒です。バスの乗車時間は3時間以上あるため、渋滞になる可能性もありますので、万全な防寒対策をしましょう!
④.冬には時差がある
「カンクン」と「ティミジン」間には「1時間の時差」が発生します。
そのため、「バス」の乗り変えの時間には十分気をつけましょう!
「カンクン」から移動して「ティミジン」に到着してすぐ、時計を直しておくことをおすすめします!
時間は、「カンクン」の方が1時間早いです。
具体例)
2019年4月7日(2:00am)~2019年10月27日(2:00am)=時差ナシ
2019年10月28日(2:00am)~2020年4月7日(2:00am)=1時間の時差あり
⑤.雨季は「ピンクレイク」が見られない可能性も
雨季の時期(特に4~10月)は「ピンクラグーンが消滅する」or「湖が美しいピンク色じゃなくなる」可能性があります。
「バス」で行く(=個人で行く)場合、ツアー会社のように現地とのコネクションがないため、「ピンクレイク」エリアで行ける範囲は限られています。
実は、「ツアーでしか行かせてもらえないエリア」があり、雨季はこの場所が1番ピンクに見える場合が多いとのこと。
ピンクの湖は目と鼻の先なのに、地主の許可が下りないと行くことはできず、また地理的に考えて忍び込むことも不可能です(船でのアクセスのみ&見張り番がいるため)。
雨季には、自力で行っても「ピンクレイク」を見られない可能性がある、ということは肝に銘じておきましょう。
料金:・カンクン⇔ティミジン 片道123ペソ(約707円) ・ティミジン⇔ラス・コロダス 片道50ペソ(約287円)
所要時間:4~6時間
【メリット】
・とにかく安く行ける
・「ピンクレイク」前で停車
【デメリット】
・時間がかかる(往復で最低10時間)
・乗り替えなどもあり面倒&疲れる
・バスがとにかく寒い
・バスの時間が変更されている可能性もあるので、柔軟な対応力が必要
・「ピンクレイク」以外の見所には(時間がなくて)行けない
・「ピンクレイク」を見られずに帰る可能性がある(特に4~10月)
〖レンタカー〗

「カンクン」では、5人乗りのレンタカーであれば、ガソリン代を含めて一日3,000ペソ(18,000円)ほどで借りることができます。
※レンタカー会社によって多少異なります。
5人集めて折半したら、一人当たり往復で600ペソで行くことが可能です。
「メキシコ」には何度も行っているので土地勘がある方や、スペイン語が話せる方、グループで行く方には特に便利な方法です!
「ピンクレイク」までの道のりはそこまで複雑ではなく、たどり着くのは難しくありません。早朝から行くのであれば、約3時間半くらいで到着します。
※【注意点】※
ここは一部の「悪質な警察たち」が観光スポットに「レンタカー」で訪れる観光客にたかろうと待ち構えているエリアでもあります。
どういうことかと言うと、このエリアには言いがかりを付けて違反金やワイロを要求してくる警察がたくさんいます。
「スピードオーバー(5km~10km)」や「後部座席のシートベルトを締めてない」など、違反は違反なのですが、明らかに悪意を持った取り締まりをしてくることがあります。
ですので、徹底したルール順守&スピード配慮をしないといけません。また、メキシコでの運転やスペイン語が話せる方が最低一人はいた方が良いでしょう。
【メリット】
・好きな時間に、好きな場所に自由に行ける
・人数によってはツアーよりも安く行ける
【デメリット】
・悪質警察にワイロを要求されるリスク
・往復最低7時間の長時間に及ぶ運転
・「ピンクレイク」を見られずに帰る可能性がある(特に4~10月)
〖やはりツアーが1番おすすめ!〗

比べて見ると明らかですが、やはり「ツアー」が1番おすすめです!安さを求める「バックパッカー」の方たちでも、労力とコスパを考えると「ツアー」で行く方のほうが圧倒的に多いほどです。
ですので、「チチェンイッツァ遺跡」訪れる際、最も優先的に考えるべきポイントは「ツアー」でしょう。 その理由のひとつは、最初に述べたように「ピンクレイク」が企業の私有地だからです。
「バス」や「レンタカー」で訪れる場合は、行動が限られてくることもあります。さらに、初心者には長距離区間を「バス」や「レンタカー」を乗りこなすのは難しいですし、不安がありますよね。それに比べ、「ピンクレイク」の「ツアー」は内容がどれも充実しています。
送迎から食事、観光にオプションまでしっかりスケジュールが組まれているため、早朝からターミナルに行って「バス」に乗らなくても迎えに来てくれますし、「レンタカー」のデメリットも回避できます。
【ピンクレイクのベストシーズン】

「ピンクレイク」のベストシーズンは12月〜2月です!
熱帯雨林気候の「ユカタン半島」は、一年中気候はほぼ安定していますが、雨季(5~10月)と乾季(11~4月)に分かれます。
「ピンクレイク」の美しさを堪能するなら、断然乾季がおすすめです!雨季には雨の影響で水がオレンジや茶色に濁ってしまったり、最悪の場合は大雨で「ピンクレイク」そのものが消えることもあります。
ですが、乾季の中でも避けたい時期があります。それが年末年始(12月末・1月頭)とセマナサンタ(3月下旬から4月上旬)のシーズンで、この時期は祝日のシーズンであり、比較的混みやすい傾向があります。
これらのシーズンを除く月・日にち(12月頭~中旬、1月中旬~3月中旬)が観光にはベストですが、さらに細かくベストを絞り込むなら、2月がベストでしょう。
また、「ピンクレイク」に行く時間帯もとても大切で、「ピンクレイク」は時間によって太陽の影響で水面の色が異なって見えてきます。最もおすすめな時間帯は、日が高いお昼の12時から夕方の4時ごろにかけて。
日没の時間帯は、水面がピンクではなくどちらかというと赤黒く見えてしまうことも。季節は乾季、時間は日の高い午後を狙って行きましょう!
【持って行った方が良いもの!】

・タオル
・サングラス
・水
・食べ物
「ピンクレイク」は塩湖ですので、足を浸しただけでもかなりベタベタします。
近くに足洗い場などもないため、もし「ピンクレイク」に行く場合は、体をゆすぐ用の水と、拭くためのタオルを持参していきましょう。
また、「インスタグラム」などでは「ピンクレイク」で泳いでいる強者の写真を見かけますが、あのレベルの塩濃度(&微生物濃度)の水につかるのは、体によくないのでやめましょう。
更に、日が強く照り返しもあり、「ピンクラグーン」の周辺には日陰もないため、持っている人はサングラスを持参するのをおすすめします。
「カンクン」から行く場合、かなりの遠出になるので、「バス」での移動中に食べるスナックも用意しておくと良いでしょう。
【ピンクレイクの入場料】

「ピンクレイク」は、2018年3月頃から新しく入場料制度が導入されるようになったようです。
※ツアー参加の場合、ツアー代に含まれています。
料金:50ペソ(約300円)
かなり良心的なお値段ですが、支払いは現金のみになりますので、現金も忘れずに持って行きましょう!
ただ、払わなくても一応「ピンクレイク」を見ることはできるそうなのですが、湖を近くで見るとなると、入場料を払うことになります。しかし、せっかくなので料金を支払って近くで見たほうが良いでしょう。
いかがでしたでしょうか。
「ピンクレイク」は、「インスタグラム」で思い出を残すのにぴったりの観光地です!
透き通った青空と一面に広がるピンク色の水辺は、SNSの写真通り、または写真以上の美しさだったと感嘆する方が続出しています。
ただし、「ピンクレイク」はその「インスタグラム」によって人気に火が付いたため、観光客が押し寄せ始めています。
今はキレイなピンク色を見れますが、今後は人がたくさん来ることで汚れてきたり入場規制が入ったりすることもあるかもしれません。
有名になりすぎる前の今が一番の訪問時期なので、ぜひ訪れてみてください!
【基本情報】
ピンクレイク(ピンクラグーン)
入場料金:50ペソ(約300円)
ベストシーズン:12月〜2月
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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