アメリカ ロサンゼルス ワッツ・タワー・アーツ・センター
- 私の旅行記
- 2020年10月12日
- 読了時間: 5分
更新日:2020年12月31日

こちらは、アメリカ西海岸の玄関口「ロサンゼルス空港」から車で20分ほどでいけるアクセス抜群の場所にある、知る人ぞ知る珍名所「ワッツ・タワー&アーツ・センター」です!
圧倒的な存在感とユニークな歴史をもつ「ワッツ・タワー」は、唯一無二の芸術作品として多くの人々を魅了してきました。「ワッツ地区」の中心にあるこの建築物は、ロサンゼルスのアイコンと呼ぶにふさわしく、ローカルのみならず多くの人に愛されています。
今回はそんな、「ワッツ・タワー&アーツ・センター」について詳しくご紹介させていただきます!
【ワッツ・タワー&アーツ・センター:基本情報】
〖歴史・概要〗

「ワッツ・タワー&アーツ・センター」は、学校でアートや建築を学んでいない「サイモン・ロディア」氏という建築の素人である人物が、1921~1954の間、約30年に渡って建てた建築物です。
イタリア移民の「サイモン」氏が鉱山や工事現場で培った技術のみで、33年の歳月を費やし一人で造りあげたというから驚きです。「ワッツ・タワー」の装飾には、伝統的なカルフォルニアスタイルの陶芸やセラミックアートも使われ、これらの装飾は、塔の骨組みを強くするだけでなく、20世紀前半のカルフォルニア・デザインを後世に残す貴重なアート作品として重要な役割りを持っています。

1950年代に強度が高いことが分かったタワーですが、年月にともなう老朽化もあり現在、自然の景観の描写を扱う芸術ジャンル「ランドスケープ・アート」では、アメリカ国内で最も恐怖心を抱かせるアート:「most threatened works of landscape art」、の一つとして認識されてしまっています。
2010年には「Los Angeles County Museum of Art (LACMA)」と「ロサンゼルス市」がパートナーシップを組み、「ワッツ・タワー」を存続・保存する動きをはじめています。「ワッツ・タワー」は1977年4月に「アメリカ合衆国国家歴史登録財」に登録されており、1963年には「Los Angeles Historic-Cultural Monument」、1990年8月には「California Historical Landmark」、1990年12月には「U.S. National Historic Landmark」として登録されています。
〖住所〗
1727 E 107th St, Los Angeles, CA 90002
〖電話番号〗
+12138474646
〖アクセス〗
「ワッツ・タワー&アーツ・センター」は、アメリカ西海岸の玄関口「ロサンゼルス空港」から車で20分ほどでいけるアクセス抜群の場所にあります。
しかしここは、ダウンタウンの南「コンプトン」の北に位置し、治安がよくないことでも有名です。実際に調べてみると犯罪の件数は多く、ランキングでは「コンプトン」や「ハリウッド」よりも上位にランクインしています。
そのため、「ワッツ・タワー&アーツ・センター」に訪れる際は、必ずレンタカーで行くようにしましょう!また、「ワッツ地区」では寄り道をしたりせず、直接「ワッツ・タワー&アーツ・センター」に向かうようにしてください!「治安の悪い地域」では、車に向かってゴミを投げてきたり、車道をふらふら歩いている人に出くわす率が高いのも事実!慎重に運転するように心がけて行きましょう!
〖営業時間〗
月曜日~土曜日:10時00分~16時00分
日曜日:12時00分~16時00分
〖ツアーについて〗

「ワッツ・タワー」に着いたら、まずはタワーを見る前に隣の「アートセンター」に行き、ツアーに参加しましょう!通常タワーの敷地は入れないように鍵がかかってあるのですが、ツアーではガイドとともに敷地内に入ることができます。
ツアーは木・金・土・日の30分おきに催行され、事前予約は不要、入り口でツアーに参加したいと伝えるだけです。ただし野外のため、雨の日はおこなわれておらず、ツアー料金はクレジットカードが使用できません。参加する場合は現金を忘れずに持っていきましょう!ツアー料金は1人7$です。
また、「アートセンター」ではジャズフェステイバルなどさまざまなイベントが行われていますので、訪れる際はホームページでイベントを確認して行くと良いでしょう!
〖公式サイト〗
【ワッツ・タワー&アーツ・センター:魅力・見どころ!】

先端が尖った大小さまざまな17本の塔は、人が登れるように造られているわけではなく、鉄骨が剥きだしになっており、一番高いものはビル10階建て(約30m)に相当します。遠くから鑑賞するのも良いですが近くで見ると何ともユニークで、鉄骨や壁にカラフルな装飾がたくさんあるのがわかります。その素材はタイルや貝のほかに、普段飲んでいるセブンアップ、カナダドライ、牛乳の空き瓶だったり、食器の欠片を装飾したり、日常で使われているものを芸術に生まれ変わらせています。
低予算で制作したと言われていますが、タワーの力強さと対照的にカラフルで精細なデコレーションは見る人を魅了します。その全ての装飾が一つ一つ手で創られ、違ったものである様は、スケールは全く違うもののスペインで今もなお建設の続く「アントニオ・ガウディ」設計の「サグラダ・ファミリア」に共通するものを感じます。

一時は取り壊しの危機もありましたが、どうにかしてタワーを存続させたいと願った「L.A art community」は街の職員に強度を計るストレス・テストを実行してほしいと願い入れます。テストの結果「ワッツ・タワー」は非常に頑丈であることが認められ、それまで通り存続することが決定しました。
現在は「アメリカ合衆国国家歴史登録財」に指定され、地元の人に愛されているだけでなく、ロサンゼルスの観光名所とまでなりました。また、映画の都「ハリウッド」も近いため、2016年公開された映画「ラ・ラ・ランド」をはじめ、数々の映画やミュージックビデオのロケーションにも使われています。「カリフォルニア」の青空と一緒に写真を撮るのも絵になりますが、夕暮れ時の「ワッツ・タワー」もおすすめです!

【基本情報】
ワッツ・タワー&アーツ・センター
住所:1727 E 107th St, Los Angeles, CA 90002
電話番号:+12138474646
アクセス:「ワッツ・タワー&アーツ・センター」は、アメリカ西海岸の玄関口「ロサンゼルス空港」から車で20分ほどでいけるアクセス抜群の場所にあります。
営業時間:
月曜日~土曜日:10時00分~16時00分
日曜日:12時00分~16時00分
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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