アメリカ ニューヨーク モーガン図書館&博物館
- 私の旅行記
- 2020年6月30日
- 読了時間: 10分
更新日:2020年12月28日

こちらは、ニューヨーク市マンハッタンのマレーヒル地区の東36丁目・225マディソンアベニューにある「モーガン図書館&博物館(The Morgan Library & Museum)」です!
20世紀初頭に建てられた「モルガン財閥」の創始者「J.P.Morgan氏」の元私設図書館を利用した博物館で、内部は地下1階、地上2階。見所は豪華な図書館部分と古い文献を中心にしたモルガンコレクションの常設展示。定期的に変わる特別展示もあります。
今回はそんな、「モーガン図書館&博物館」について詳しくご紹介させていただきます!
【モーガン図書館&博物館:基本情報】
〖歴史・概要〗

「モーガン図書館&博物館」は1906年に「モルガン財閥」の創始者「J.P.モルガン氏」の個人図書館として設立されました。1966年にはニューヨーク市のランドマークに指定され、同年後半に【国立歴史的建造物】として宣言されました。
そして、「モーガン図書館&博物館」は左、真ん中、右の3つの建物に分かれており、左側の茶色い建物が「J.P.モルガン氏」がかつて住んでいた邸宅で1880年に建てられました。
右側の白い建物はその23年後、1903年に完成した「マキム・ビルディング(McKim Building)」で、「J.P.モルガン氏」の図書室や書斎はこの建物の中にあります。そして、真ん中のモダンな建物は2006年に完成し、ここが入口になっています。
【J.P.モルガンについて】

「J.P.モルガン」は銀行家、投資家として「アンドリュー・カーネギー」を買収して「USスティール」を創設また、多くの鉄道会社を経営、統合して19世紀末には世界一の行家、そしてアメリカ最大の財閥の1つになりました。
当時は各地に鉄道会社が乱立しており、激しい価格競争から経営不振に陥る会社も多く、「モルガン」は潤沢な資金力でこれらの会社を再建、統廃合を行って利益が出せるようにしました。陸上を鉄道で輸送された西部からの貨物は、東海岸の港からイギリスの海運会社でヨーロッパに運ばれていた訳ですが、やはり海運業界も価格競争が激しく業界が疲弊した中で、「モルガン」は海運業界の統廃合も行ったのだそうです。

1902年に「モンテズン・ライン」やイギリスの「海運会社」を買収し、「国際海運商事(IMM))を設立しますが、この「IMM社」は「タイタニック号」を建造・就航させた「ホワイト・スター・ライン社」の親会社だったとの事。また「モルガン」は、製鉄業界も統合して「USスティール」を設立しましたが、「カーネギー・スティール」の買収は4億8700万ドルという巨額の取引だったにもかかわらず、契約書もなく弁護士も介在しなかったのだそうです。
36丁目のマジソン街の自宅は個人の家として初めて電化住宅として電灯が灯った家だったそうですが、「モルガン」は「エジソン・ゼネラル・エレクトリック社」と「トムソン・ヒューストン・エレクトリック社」の合弁を実現させて、後の「ゼネラル・エレクトリック(GE)」をも創設しました。
〖住所〗
225 Madison Ave, New York, NY 10016
〖電話番号〗
+12126850008
〖アクセス〗
地下鉄B・D・F・M・N・Q・R・W線「34ストリート - ヘラルド・スクエア(34 St - Herald Sq)駅」下車後、徒歩約7分。
また、「グランドセントラル駅」から徒歩でアクセス可能です。
〖入場料金〗
大人:$20/子供:12歳未満無料/学生証あり:$13/シニア(65歳以上):$13
※金曜日の19:00~21:00・火曜日15:00~17:00・土曜日16:00~18:00は入場が無料になります。但し「McKim Room」にしか入場できません。
〖営業時間〗
火曜日〜木曜日:10:30~17:00
金曜日:10:30~21:00
土曜日:11:00~18:00
日曜日: 10:00~18:00
〖公式サイト〗
【モーガン図書館&博物館:魅力・見どころ!】

「モーガン図書館&博物館」の建物やエントランスをデザインしたのは世界的な建築家「レンゾ・ピアノ氏」。同氏は「ホイットニー美術館」や「ニューヨーク・タイムズ本社ビル」もデザインしており、ニューヨークの建築を語る上で外せない建築家です。
非常にモダンな直線的なデザインですが、不思議と左右の歴史的な建物と調和しています。ちなみに、「関西国際空港」をデザインしたのも「レンゾ・ピアノ氏」です。

そんな「モーガン図書館&博物館」では、絵画や彫刻などの美術品が整然と展示されています。館内には書籍が保存されているだけでなく、「バッハ」や「ベートーベン」など世界的な作曲家の自筆譜や、著名人直筆の日記なども展示されています。
アメリカ文学の中でも、非常に重要な小説とされている「マーク・トウェイン」による「ハックルベリー・フィンの冒険」もあります。

そして、「マキム・ビルディング」の中にある「図書室」は驚くほど美しい装飾が施された大空間になっています。部屋を囲むように本棚が上に向かって3段積み上げらており、天井の装飾も素晴らしく、思わずため息の出てしまいます。
本棚には16世紀や17世紀に出版されたと思われる本がズラリと並んでおり、隣にはサイズが小さい図書室もあります。小じんまりとしてはいますが、こちらも素晴らしい空間です。

そして、「図書室」と同じ階には「モルガン氏」が書斎として使っていた部屋もあり、こちらは真っ赤な壁と絨毯が印象的なゴージャスな部屋です。当時、投資家、銀行家としてウォールストリートを中心に活躍していた「モーガン氏」ですが、晩年はこの部屋で読書や勉強をして長い時間を過ごしたそうです。
【モーガン・ダイニングルーム&カフェ(The Morgan Dining Room & Cafe)】

「モーガン・ダイニングルーム&カフェ(The Morgan Dining Room & Cafe)」は、大富豪の邸宅を改築した優雅なダイニング&カフェです。
大富豪の邸宅をイタリアの建築家「レンゾ・ピアノ」の設計で改築した空間は、ニューヨークの宝石箱的な存在。「モーガン一家」が食事をしたダイニングルームをそのままレストランに使用したダイニングとロービーにある開放的なカフェは優雅な気分で楽しめます。
【基本情報】
モーガン・ダイニングルーム&カフェ(The Morgan Dining Room & Cafe)
ダイニング:12:00~14:30(土・日曜は、11:00~)
カフェ:11:00~15:00(金曜は、~20:00、土・日曜は、~16:00)月曜日(カフェは、月・火)
【モーガン図書館&博物館周辺:おすすめ観光スポット4選!】

こちらは、ニューヨークのガイドブックにも必ず登場するほどの人気スポット「グランドセントラル・ステーション」です!
ニューヨークの鉄道の拠点の駅として、1871年に開通して以来、多くの人の旅の通過点そして通勤にと利用されてきました。
しかし「グランドセントラル・ステーション」は、単なる通過点というわけでなく、その美しい建築物が有名で、観光名所としてたくさんの人が訪れる人気スポットでもあります!

「レストラン」・「カフェ」・「売店」・「マーケット」もあり、ここを利用するには大変便利になっています。
【基本情報】
住所:89 E 42nd St, New York, NY 10017
電話番号:+12123402583
営業時間・開場時間:24時間
利用料金や入場料:無料

こちらは、「自由の女神」とともにニューヨークのシンボルでもある観光名所「エンパイア・ステート・ビルディング(empire state building)」です!
「エンパイア・ステート・ビルディング」は、「マンハッタン」のミッドタウン、ニューヨークのど真ん中に位置する高さ443メートル・地上102建ての超高層ビルです。毎年世界中から420万人もの観光客が訪れ、絵になるビルが多い「マンハッタン」の中でも「エンパイア・ステート・ビルディング」は、「ニューヨークの象徴」と言われています。

「エンパイア・ステート・ビルディング」の展望台は「86階(320m)」・「102階(381m)」の2種類あり、「86階」は外に出れますが「102階」は室内のみになります。ちなみに、完全オープンエアの103階も存在しますが、こちらに立ち入ることが許されるのは著名人や要人のみとなっています。
【基本情報】
住所:20 W 34th St., New York
電話番号:(212)7363100 /
アクセス:
地下鉄B・D・F・M・N・Q・R・W線「34ストリート - ヘラルド・スクエア(34 St - Herald Sq)駅」下車後、徒歩数分の場所に位置しています。
新しい「エンパイア・ステート・ビルディング」の入り口は、【34丁目の大通り沿い「5番街」と「6番街」の間(20 W 34th Street Between 5th & 6th Ave)】にあります。
※過去に訪れたことがある方は、以前の入り口から現在は入れませんので要注意。
営業時間:8:00~翌2:00
※最終上りエレベーター 翌1:15
定休日:なし
入場料:
【86階:メイン展望】
〖標準パス〗:大人$36・子供$31・お年寄り$35
〖VIPエクスプレスパス〗:年齢問わず$69
※「VIPエクスプレスパス」は、通常長い列に並ぶのをその列に並ばずにすぐに展望台へ行けるチケット。
【86階&102階:メイン展望台+トップ展望台】
〖標準パス〗:大人$54.37・子供$49.37・お年寄り$53.37
〖VIPエクスプレスパス〗:年齢問わず$87.37
【86階:メイン展望台×2回 「AM/PMエクスペリエンス」】
〖1日に2回「昼」と「夜」に展望台へ行くことができるパス〗:大人$52・こども: $45
※シティパスもこのチケットと同様2回登れます。
※全て税別の料金となります。
※20人以上は団体割引あり。
所要時間目安:2時間程度
公式サイト:https://www.esbnyc.com/
〖クライスラービル〗

こちらは、ニューヨークの摩天楼の景色に欠かせない、ニューヨーク市マンハッタン区の「レキシントン通り」と「42丁目通り」の交差する地点にある高層ビル「クライスラービル」です!
アール・デコの代表建築物で、美しくそびえ立つこの建物に思わず目を惹かれてしまう、アメリカ合衆国を象徴する建築物の1つです。建物は白いレンガで覆われ、窓枠を強化するためダークグレーのレンガが水平装飾として使用されています。

また、無料で入ることができる1階ロビーは大理石でできた豪華な造りとなっており、ロビー天井には「エドワード・トランブル」によって描かれか壁画があります。ロビー自体がアール・デコ調を代表する場所となっているのです。
【基本情報】
住所:405 Lexington Ave, New York, NY 10174
営業時間・開場時間:8:00 – 18:00, 土日休
利用料金や入場料:無料(1階ロビー)
アクセス:
地下鉄4号 グランドセントラル‐42丁目(Grand Central)駅 約徒歩2分
地下鉄5号 グランドセントラル‐42丁目(Grand Central)駅 約徒歩2分
地下鉄6号 グランドセントラル‐42丁目(Grand Central)駅 約徒歩2分
〖セックス博物館〗

ニューヨークの秘宝館こと「Museum of Sex(セックスの博物館)」は、ニューヨークでも特に新しい2002年に開館した「大人の博物館」として知られている博物館です。
博物館というと「メトロポリタン美術館」のような巨大な建物をイメージする方もいますが、この「セックス博物館」はパッと見は「オシャレな入りやすいアダルトショップ」!しかし、このギフトショップっぽい見た目の建物の中に「Museum of Sex(セックス博物館)」があります。

また、「セックス博物館」は巷で「インスタ映えする博物館」とも言われている不思議な博物館!性と人間の関係を冷静に見詰め直す、真面目なミュージアムで、性をオープンかつアーティスティックに陳列し、「みんなで大いに語り合おう」というのが趣旨です。
【基本情報】
住所:233 5th Ave, New York, NY 10016
電話番号:(212) 689-6337
営業時間:11時00分~23時00分
※営業時間の変動ありますので、詳しくはHPを見て下さい。
入場料金:
一般17ドル50セント、学生・シニア15ドル25セント
最寄り駅:28st(R/W線)
WIFI:あり
電源:なし
トイレ:あり
ホームページ:https://www.museumofsex.com/

いかがでしたでしょうか。
「モーガン図書館&博物館(The Morgan Library & Museum)」は規模が小さく、「メトロポリタン美術館」や「MOMA」の影に隠れてあまり話題にのぼりませんが、ここの図書室は必見です!
「ミュージアムショップ」もすごく素敵な場所ですので、ぜひ立ち寄ってみてください!お土産やプレゼントを探すのにも最高の場所ですよ!
【基本情報】
モーガン図書館&博物館(The Morgan Library & Museum)
住所:225 Madison Ave, New York, NY 10016
電話番号:+12126850008
アクセス:
地下鉄B・D・F・M・N・Q・R・W線「34ストリート - ヘラルド・スクエア(34 St - Herald Sq)駅」下車後、徒歩約7分。
入場料金:
大人:$20/子供:12歳未満無料/学生証あり:$13/シニア(65歳以上):$13
※金曜日の19:00~21:00・火曜日15:00~17:00・土曜日16:00~18:00は入場が無料になります。但し「McKim Room」にしか入場できません。
営業時間:
火曜日〜木曜日:10:30~17:00
金曜日:10:30~21:00
土曜日:11:00~18:00
日曜日: 10:00~18:00
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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