スペイン バルセロナ シウタデリャ公園:魅力・見どころ・アクセス方法・歴史・基本情報まで徹底ナビ!
- 私の旅行記
- 2020年11月28日
- 読了時間: 6分

こちらは、バルセロナ市民はもちろん、観光客にも人気の緑あふれる公園「シウタデリャ公園(Parc de la Ciutadella)」です!
園内には「ガウディ」の初期の作品である「噴水広場」や「赤い凱旋門」、白ゴリラで一躍有名になった「バルセロナ動物園」、大道芸人で賑わう「リュイス・クンパニィス通り」と見どころが満載!
今でこそ市民に愛される公園となっていますが、かつてはバルセロナの悲しい歴史を象徴する場所でもありました。今回はそんな、数奇な運命をたどった「シウタデリャ公園」の魅力・見どころ・アクセス方法・歴史・基本情報などについて詳しくご紹介させていただきます!
【シウタデリャ公園:基本情報】
〖歴史・概要〗

「シウタデリャ公園」はただの公園ではありません。「シウタデリャ」とは「要塞」の意味で、「スペイン継承戦争後」の1718年に「フェリペ5世」は、バルセロナを監視するためにこの地に要塞を築きました。バルセロナ市民にとって「約1,200軒もの民家や修道院が犠牲」になったこと、「圧政の象徴」であった要塞は、その後軍の刑務所として使用され、1869年に「フアン・プリム将軍」によって要塞は解体されることになります。
1888年バルセロナで行われる「万国博覧会」のため、バルセロナ市長は建築家「ジュゼップ・フォンセーレ」に公園の開発を依頼し、「フォンセーレ」は当時まだ学生のしかし野心のある有望な「アントニ・ガウディ」を作業に参加させ、「水場」の建設を担当しました。
万博の面影はいまだに残っており、当時レストランとして使用された「ドメネク・イ・ムンタネール」設計の「3匹の竜の城」と呼ばれる建物も見ることが出来ます。公園内には、「バルセロナ動物園」のほか「カタルーニャ州議会堂」、「ジュセップ・リモーナ作の彫刻」など見所満載!「メルセ祭り」や「カタルーニャ独立記念日(9月11日)」などは人で溢れ賑わいを魅せます。
〖住所〗
Passeig de Picasso, 21, 08003 Barcelona,
〖電話番号〗
+34638237115
〖アクセス〗
最寄り駅はメトロ「L1号線・Arc de Triomf駅」または、メトロ「L4号線・Ciutadella | Vila Olímpica駅」になります。
「L1号線・Arc de Triomf駅」は公園【北西側】、「L4号線・Ciutadella | Vila Olímpica駅」は公園【東】に位置しています。
どちらも駅を降りてすぐ目の前に公園がありますが、「L1号線・Arc de Triomf駅」からですと、「バルセロナ凱旋門」がすぐ近くに見えるので、よりわかりやすいかと思います。
〖開園時間〗

10時00分~22時30分
〖公式サイト〗
【シウタデリャ公園:魅力・見どころ!】
〖凱旋門〗

バルセロナの「凱旋門」は比較的新しく、1888年の「バルセロナ万博」の折に入場門として建設されました。パリの「凱旋門」のように歴史的なものではないため、知名度は低めですが、設計したのはカタルーニャの著名な建築家で、スペイン独自の建築様式であるムデハル様式を用いているのが特徴。赤レンガ造りで高さは30メートルほどある目立つ建物ですので、バルセロナのシンボルの一つとして親しまれ、待ち合わせ場所としても重宝されています。

角の彫刻は「Manuel Fuxà y Pere Carbonell」による作品「Famas」。正面は「Josep Reynés」による彫刻「Barcelona recibiendo a las naciones(バルセロナは万博を歓迎するという意味)」。アーチ上に並ぶ紋章は、一番上がバルセロの紋章でその他スペインの49州の紋章が飾られています。
〖噴水広場〗

公園の中には市民の憩いの場となっている「噴水広場」があります。4体のドラゴンが口から水を吹いてこの噴水は、「ガウディ」がはじめて本格的に携わった公共建築物として知られています。市の依頼によって公園全体の設計を担当したのは「ジュゼップ・フォンセーレ」でしたが、「フォンセーレ」はまだ学生だった「ガウディ」を水場の建築に大抜擢するのです。それに応えて、「ガウディ」はギリシア神話をモチーフにした美しい噴水を作り上げたのです。

彼のほかの作品と同じく、細部にまで神経が行き届いた繊細な造りとなっており、よく見てみると似通った4匹のドラゴンは表情がそれぞれ微妙に異なるのがわかります。ちなみに、この噴水広場は「トレビの泉」がモチーフとなっているそうです。その仕事ぶりを評価された「ガウディ」が、出世するきっかけともなった作品だけに是非とも見ておきたいところ!世界遺産にも登録されている「カサ・ミラ」や「サグラダ・ファミリア」といった壮大な作品の原点がここにあります。
〖カタルーニャ自治州議会堂〗

公園の奥に建つ「カタルーニャ自治州議会堂」は、かつてバルセロナを監視するために建てられた「シウタデリャ要塞」の武器庫だった場所で、バルセロナ市民にとっては「圧政の象徴でした。それが1868年に要塞が取り壊され、万博で公園が生まれ変わった後、1932年から「州議会堂」として使われ始めました。「フランコ独裁政権時代」には一時閉鎖されるものの、1980年に再び開会され現在も現役で使用されています。
〖バルセロナ動物園〗

公園の南側に位置する「バルセロナ動物園」は、1892年に開園した古い歴史を持つ動物園です。13ヘクタールにも及ぶ敷地の中には400種2200以上の動物や鳥類が飼育されています。

この動物園を一躍有名にしたのがアルビノの真っ白なゴリラ「コピート」。スペイン語で「小さな雪片」と名付けられた「コピート」は、2003年まで長きに渡って「バルセロナ動物園」の顔として人気を博してきました。残念ながら2003年に皮膚がんで亡くなってしまいましたが、ゴリラ館で生前の姿の映像や写真を見ることができます。
〖3匹のドラゴンの城〗

万博の当時レストランとして使用されていた、「3匹のドラゴンの城」と呼ばれる建物が公園内にあります。この建物は「ガウディ」と並ぶモデルニスモの建築家「ドメネク・イ・ムンタネール」の初期の作品です。
20世紀半ばまで、自然科学を含む様々な目的のために使用され、数年前までは「動物学博物館」として使用されていました。現在は改装工事のため閉館しており、塔の一部にも改装のための網がかけられています。
〖リュイス・クンパニィス通り〗

「シウタデリャ公園」から延びる「リュイス・クンパニィス通り」は、活気あふれる市民の憩いの場です。緑に囲まれた並木道をゆったりと散策しながら、風情ある建物と凱旋門を眺めてみるのもおすすめです!

歩き疲れたらオシャレなカフェやレストランで休憩しましょう!おすすめはレストラン「Picnic」。パンケーキとエッグベネディクトが絶品と評判の「Picnic」ですが、お昼時は非常に混むので要注意!時間帯を少しずらして訪れると良いですよ。
【基本情報】
Picnic
住所:Carrer del Comerç, 1, 08003 Barcelona,
電話番号:+34935116661
営業時間:
月曜日~金曜日:10時00分~16時00分
土曜日・日曜日:10時00分~17時00分
【基本情報】
シウタデリャ公園(Parc de la Ciutadella)
住所:Passeig de Picasso, 21, 08003 Barcelona,
電話番号:+34638237115
アクセス:
最寄り駅はメトロ「L1号線・Arc de Triomf駅」または、メトロ「L4号線・Ciutadella | Vila Olímpica駅」になります。「L1号線・Arc de Triomf駅」は公園【北西側】、「L4号線・Ciutadella | Vila Olímpica駅」は公園【東】に位置しています。
開園時間:10時00分~22時30分
※記事内容は執筆時点のものですので、最新の内容をご確認ください。
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